【ことわざ】
頷下の珠
【読み方】
がんかのたま
【意味】
手に入れることが難しい宝玉のこと。
【出典】
「荘子」
【故事】
黄河のほとりに、ヨモギを編んでもっこを作って売る貧しい者がいた。その息子は淵にもぐって千金の球を得た。すると父はその子に「千金の球は必ず九層もの深い淵に住む黒い竜驪竜のあごの下にある。お前が得たのは竜が眠っている時に出会ったからだ。もし竜が目を覚ましていたら、お前の体のかけらも残らず食べられてしまっただろう」と言ったという。
【語源・由来】
驪竜のあごの下にある珠玉を得るには、危険をおかさねばならないことから。
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「頷下の珠」の使い方
うわあ。レッドダイヤモンドじゃないか。
頷下の珠といわれるレッドダイヤモンドよ。
実物を目にすることができるとは思わなかったよ。
お父さんが買ってきてくれたの。これは家宝にするしかないわよね。
「頷下の珠」の例文
- タンザナイトは限られた鉱山でだけ産出され、頷下の珠と呼ばれる。
- アウイナイトは鉱山が閉山となり、今流通している分は頷下の珠となった。
- フォスフォフィライトは希少できれいな宝石の上、硬度が高く頷下の珠だ。
- ロードクロサイトはバラ色の宝石で、頷下の珠とも世界一美しい宝石ともいわれる。
- カシミール・サファイアは、その優美なブルーから頷下の珠とされ高値がつけられている。