「秋の扇」の意味(出典・故事・類義語・英語)
【ことわざ】
秋の扇
【読み方】
あきのおうぎ
【意味】
男の愛情を失った女のたとえ。
扇子のように役に立たない存在として使われることもあるんや。夏の終わりに扇子をしまうように、女性も愛情を失ったら新しい季節に向けて前に進むんやろうな。
【出典】
文選
【故事】
漢の宮女、班婕妤 (はんしょうよ) が君寵を失った自分を秋の扇にたとえて詩を作った故事から。
【類義語】
・班女が扇(はんじょがおうぎ)
・秋風が立つ(あきかぜがたつ)
・団雪の扇(だんせつのおうぎ)
・斑女が扇(はんじょがおうぎ)
・夏炉冬扇(かろとうせん)
【英語訳】
Woman who has lost a man’s affection or interest (as dose a fan when summer turns to autumn).
「秋の扇」の解説
「秋の扇」っていうことわざは、ね、男の愛情を失った女性のことを指しているんだよ。
夏の時期には、暑さをしのぐために扇子が重宝されるでしょう?扇子は風を送って涼しさを与える役割を果たしてくれるんだ。しかし、秋になると涼しくなり、暑さをしのぐ必要がなくなるから、扇子は不要になってしまうんだよね。
ここから派生して、「秋の扇」という表現は、男性からの愛情や関心を失った女性を指す言葉として使われるようになりました。
このことわざは、役に立たないものや必要のないものを例えるためにも使われます。男性の愛情がなくなった女性は、彼女にとってはもはや必要のない存在となりますよね。
だから、「秋の扇」は、男の愛情を失った女性や役に立たないものを表すたとえとして使われるんだよ。
「秋の扇」の使い方
「秋の扇」の例文
- 結局彼は、元の恋人のところへ帰っていったの。秋の扇というのかしらね。
- 秋の扇というように、彼は私の元を去って行ってしまったの。
- 彼とは楽しい日々を過ごしていたけれど、秋の扇となってしまっては、悲しみしか残っていない。
- 彼女は全てを尽くして、彼に大切にされていたと思っていたけれど、秋の扇となってしまったようだ。
- 秋の扇というように、ひとりになってしまったわ。そう彼女は痛々しく笑っていた。
まとめ
思いが通じ合い愛を育んでいたと思っていた男性が、秋の扇というように、別れを告げて去ってしまうことは、とても悲しいことではないでしょうか。
そのようにならないように願いたいものですね。
夏には扇子が重宝されるけど、秋になると涼しくなり、扇子は必要なくなるからなんだ。このことから、役に立たないものや不要な存在の例えとしても使われるんだ。