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「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
負うた子に教えられて浅瀬を渡る
【読み方】
おうたこにおしえられてあさせをわたる
【意味】
時には、自分よりも年下の者や未熟な者から教えられることがあることのたとえ。
年長者や経験豊富な人からだけでなく、意外なところから学ぶべきことがあるってことを教えてくれてるんやな。これもまた、深いなぁ。
【語源・由来】
川をわたる時、子どもを背負ってわたり、上で様子がわかる子どもに、浅い所を教えてもらうことから。「上方いろはかるた」の中の「お」です。
【類義語】
・三つ子に習って浅瀬を渡る
・三つ子の教えで浅瀬を渡る
・なし子に物を教わる
・愚者にも一得
・八歳の翁百歳の童
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の解説
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」っていうことわざはね、自分より経験が少ない、または年下の人からでも、時には物事を学ぶこともあるよ、っていう意味だよ。
例えばね、大人だって、子供から新しいことを学んだり、子供の考え方に教わったりすることがあるんだ。たとえば、子供がスマホやゲームをうまく使うのを見て、大人がそのやり方を学んだりすることさ。
「負うた子」は、背中に乗せた子供のことを指していて、「浅瀬を渡る」は、川の浅い部分を渡ることを言うよ。だから、「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」っていうことわざは、たとえ経験や年齢が少なくても、その人から学べることはたくさんあるっていうことを教えてくれるんだね。
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の使い方
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の例文
- 負うた子に教えられて浅瀬を渡るということわざのように、上司でも時には部下にパソコンの操作方法を教わることがあっても良いのです。
- 犬の散歩中に、知らない道に出て迷ってしまったが、犬が先頭にたって道案内をし、無事家にかえることができた。負うた子に教えられて浅瀬を渡るというが、犬の帰巣本能はすごい。
- 長年指導してきた教え子がオリンピックで金メダルを取ったが、その時のインタビューで彼が発した言葉は、指導者である私でもハッとして気づかされるものがあった。まさに負うた子に教えられて浅瀬を渡るの心境だった。
- 私は教師という立場から、判で押した決まり文句のように、生徒たちに常日頃から人の役に立ちなさいと言い続けている。ある日、街中でボランティア活動をしている生徒たちを見かけたが、その純粋な笑顔には義務感も損得もなく、教師でありながら負うた子に教えられて浅瀬を渡る気持ちになった。
- 不慣れなスマホの操作に難儀していると、娘が手取り足取り教えてくれた。負うた子に教えられて浅瀬を渡るとは良く言ったものだ。
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」を英語で言うと?
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の英語表現をご紹介します。
The weak may stand the strong in stead.
- 意味:弱者も、強者を助けることがある。
年齢や経験が多い方が絶対に上とは限らない、という教訓なんだね。