【ことわざ】
馬の耳に念仏
【読み方】
うまのみみにねんぶつ
【意味】
何か注意されたり意見を言われたりしても、ぜんぜん聞く耳をもたず、効き目がないこと。
【語源・由来】
どんなにありがたい念仏を馬に聞かせても、何もわからないことから。
ありがたい念仏の意味を理解できないという元の意味があるので、目上の人には使えません。
【類義語】
・犬に念仏猫に経
・豚に念仏猫に経
・犬に論語
・兎に祭文
・牛に経文
・馬に経文
・馬耳東風
・牛に説法馬に銭
・牛に対して琴を弾ず
・牛に麝香
・馬の耳に風
・馬の目に銭
・蛙の面に水
・猫に石仏
・猫に胡桃をあずける
・猫に小判
・犬に小判
・豚に真珠
【英語】
A nod is as good as a wink to a blind horse.(目の見えない馬に頷いても目くばせをしても、同じことだ)
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「馬の耳に念仏」の使い方
これ欲しいから買っちゃおう。あ、これも欲しいから買っちゃえ!
健太君そんなに無駄遣いして大丈夫?まだ今月8日だよ。今日たくさん使ったら、月末までおこづかいがもたないんだから。
え~、だって今欲しいんだもん。今買わなきゃ。
まったく、馬の耳に念仏ね。あとで泣いても知らないわよ!
「馬の耳に念仏」の例文
- 今の若い社員に愛社精神を説いても馬の耳に念仏である。
- 自由奔放な姉は両親から耳にたこができるほど注意されても馬の耳に念仏で、いつでも好き勝手にやっている。
- 弟はゲームが大好きで、母にどんなに注意をされてもやめない。馬の耳に念仏だ。
- 田舎者の子供に都会の事情を言って聞かせてもどうせ馬の耳に念仏だろうと諦めているのか、何も注意されなかった。
- あいつにいくら言っても馬の耳に念仏だから無駄だよ、諦めな。
【注意!】間違った例文
❌「健太くんは、人から悪口を言われても、馬の耳に念仏で笑っている。」
「馬の耳に念仏」は、悪口を言われても気にしないことではないので注意。
「馬の耳に念仏」の文学作品などの用例
「そうして、帰ってくるかと思うと、私の言うことなんか馬の耳に念仏で、そうやって大の字なりの高鼾だ……よし!今日は一つ、泰軒先生に申しあげて、じっくり意見をしてもらいましょう」と、たちあがったお兼婆さん、「いま、泰軒先生を呼んでくるから、逃げかくれするんじゃないよ」(林不忘の丹下左膳より)