【ことわざ】
犬に論語
【読み方】
いぬにろんご
【意味】
わからないものに何をいっても、なんの効果もなく無駄なことのたとえ。
また、何の役にもたたないということ。どのように説いて聞かせても無駄なことのたとえ。
【語源・由来】
犬に「論語」というありがたい教えを聞かせても、なにもわからないし、ありがたみも感じないことが由来。
【類義語】
・馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
・豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
・猫に小判(ねこにこばん)
・犬に念仏猫に経(いぬにねんぶつねこにきょう)
・牛に向こうて経を説く(うしにむこうてきょうをとく)
・馬耳東風(ばじとうふう)
【英語訳】
It is unsuitable. A dog does not nderstand. Casting pearls before swine.
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「犬に論語」の使い方

昨日お父さんとコンサートへ行ってきたんだ。

なんのコンサートを観てきたの?

クラシックコンサートだったけれど、僕もお父さんもすっかり眠ってしまったんだ。

せっかくの芸術も犬に論語だったのね。
「犬に論語」の例文
- 有名な教授がわざわざ講義に訪れたけれど、僕らには難しすぎて犬に論語となってしまった。
- 祖父はとても偏った考えを持っているから、誰が説得しても犬に論語となる。
- 兄は自分の信じる教えにしか耳を貸さない。どれだけ家族が話しても兄には犬に論語となってしまう。
- 論文が評価されてうれしいのはわかるけれど、それを説明されても私には犬に論語だ。
- 母は何度も父に洗濯の仕方を教えているけれど、父には全く覚える気がない。いい加減、犬に論語だと気づいてくれるといいのだが。