「猿も木から落ちる」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
猿も木から落ちる
【読み方】
さるもきからおちる
【意味】
どんな名人でも、たまには失敗をすることがあるということ。
どんなにすぐれた名人でも、ときには失敗することもあるというたとえだよ。まして凡人(普通の人)なら、少々の失敗はしかたがないってことだね。
木登りが得意な猿でも、ときには木から落ちることもあるってことニャンね。
その通り!でも、この失敗をどう生かすかが大事なんだ。反省して次に生かすことで成長に繋がるんだよ。
ニャるほど!このことわざは、相手を励ます時に使えそうニャン。ただ、相手を猿にたとえちゃうから、目上の人に使う時は注意が必要ニャンね。
その通り!このことわざは、多くの類句があるけれど、相手との関係やその場の雰囲気など、状況に応じて使い分けるセンスが必要だね。
ふむふむ。目上の人には「弘法にも筆の誤り」や「上手の手から水が漏れる」などの方がふさわしいってことニャンね。
【語源由来】
木登りが上手な猿でも、ときには誤って木から落ちることがあるということから。
【類義語】
・河童の川流れ
・弘法にも筆の誤り
・孔子の倒れ
・釈迦も経の読み違い
・天狗の飛び損ない
・上手の手から水が漏れる
・千慮の一失
・竜馬の躓き
【対義語】
・愚者も一得
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「猿も木から落ちる」の使い方
あ〜ん。やっちゃった…
どうしたの?
オーブンでおやつのケーキを焼いていたら、焦がしちゃったの。
へ〜、珍しいことも有るもんだね。料理上手のともこちゃんが失敗するなんて、猿も木から落ちるだね。
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「猿も木から落ちる」の例文
- 体育の先生が跳び箱のお手本を見せているときに、手がすべって怪我をした。猿も木から落ちるだね。
- 猿も木から落ちるというが、どんなにすぐれた名人でも、ときには失敗することがあるものだ。
- オリンピック金メダリストの彼が鉄棒を失敗するなんて、猿も木から落ちるだ。
- まさかクラスで成績一位の君が不合格なんて、猿も木から落ちるだったね。
- 料理上手な君が、味付けを失敗するなんて、猿も木から落ちるだよ。
- 運動が得意な僕がリレーで転ぶとは、まさに猿も木から落ちるということだ。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくの学校の体育の先生は、サッカーは上手だけれど野球は下手で、よく三振する。猿も木から落ちるだね。」
この使い方は間違い。「猿も木から落ちる」は、もともと得意でないことを失敗することには使わないので注意。
「猿も木から落ちる」を英語で言うと?
「猿も木から落ちる」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
The best cart may overthrow.
- 直訳:最上の馬車でも転覆することがある。
Even Homer sometimes nods.
- 直訳:ホメロスでさえ時々居眠りする。
- 意味:その道の名人でも、時には失敗することがある。
古代ギリシアの国民的叙事詩として、はかりしれないほど大きな影響を与えた「ホメロス」に例えたことわざ。
Even the master sometimes mistakes.
- 直訳:達人もたまに間違える。
To err is human(to forgive divine).
- 直訳:間違うのが人間(許すのが神)。
- 意味:人が失敗するのは自然なことだから、その時に許してあげることが大切だ。
18世紀のイギリスの詩人アレキサンダー・ポープが書いたエッセイ「An Essay on Criticism」の中の一節。現代では前半部分「To err is human.」のみで使われることが多い。