雨夜の月(あまよのつき)
現実には存在するが、それを目で見ることができないことをたとえている。また、想像するだけで実現しないこと、めったにないことが起こるときにも使用される。
荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
難解な問題に対面した時は、難しく考えずに堂々と正面からぶつかる気持ちで向かえばよいというたとえ。
言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
口で言うのはたやすいけれども、それを実行することはむずかしい。
烏頭白くして馬角を生ず(うとうしろくしてうまつのをしょうず)
あり得ないこと。
及ばぬ鯉の滝登り(およばぬこいのたきのぼり)
いくら頑張っても、目的を達成することは不可能であるということ。また、決して叶うことはない“恋”という意味で用いられる場合もある。
金の草鞋で尋ねる(かねのわらじでたずねる)
根気よくさがしまわること。
口では大阪の城も建つ(くちではおおさかのしろもたつ)
口先だけでは、どんなに立派なことでも言える事。また言うのは簡単だが、いざ実行するのは難しいという事。
コロンブスの卵(ころんぶすのたまご)
一見簡単そうなことでも、初めて行うのは難しいという例え。どんなに素晴らしいアイデアや発見も、ひとたび衆目に触れた後には非常に単純あるいは簡単に見えることを指す成句である。
狭き門より入れ(せまきもんよりいれ)
神の救いを得るには、狭い門や細い道を通るような努力が必要であることから、安易な方法を避け、苦しくても最善の方法を選ぶべきだという意味で用いる。
そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)
そう簡単に相手の望みには、応じられないということ。
また、世の中はそれほど自分の思い通りにはならないというたとえ。
高嶺の花(たかねのはな)
ただ見ているばかりで、手に取ることのできないもののたとえ。
民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず(たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず)
人民を従わせることはできても、すべての人に政治の道理を理解させることはむずかしいというたとえ。
猫の首に鈴をつける(ねこのくびにすずをつける)
猫に仲間を捕られる鼠たちが集まって相談し、猫の首に鈴をつけることにしたが、実行できる鼠はいなかったという西洋の寓話から、いざ実行となると、引き受け手のない至難なことのたとえ。
盲亀の浮木(もうきのふぼく)
会うことがきわめて難しいたとえ。めったにないこと。
連木で腹を切る(れんぎではらをきる)
到底できない、不可能なことのたとえ。