「犬兎の争い」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
犬兎の争い
【読み方】
けんとのあらそい
【意味】
利を奪い合ううちに、第三者に利を奪われること。無益な争いのこと。
ええっ、それはつまり、お互いにケンカしてる間に、別の誰かがちゃっかり得をするってことやな
。犬と兎が追いかけっこしてるうちに、疲れて倒れてもうたんやもんね。ケンカしてる場合じゃないってことやね。争いよりも、協力して大きな目標に向かった方がええってことを教えてくれてるんやな。
【語源・由来】
足の速い犬が兎を追いかけて山を駆けまわるうちに、犬もウサギも疲れて息絶えたところ、農夫が通りかかり獲物として手に入れたという故事から。
【出典】
「戦国策」
【類義語】
・漁夫の利
・鷸蚌の争
・田父の功
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「犬兎の争い」の解説
カンタン!解説
「犬兎の争い」っていうことわざは、二人や二つのグループがくだらないことで争っている間に、他の人やグループがちゃっかりと利益を手に入れちゃう、っていう状況を表すんだよ。
物語の中では、犬が兎を追いかけて、ものすごく激しく争ってたんだ。でも、その争いが終わった時、犬も兎も疲れ果てて、死んでしまったんだよ。その後、通りかかった農夫が、「おっ、これはラッキー!」って感じで、犬と兎の両方を獲物として持って帰ったんだ。
この話は『戦国策』という古い本から来てるんだよ。要するに、小さなことで争うのは時間の無駄だし、その間に他の人が利益を得てしまうことがあるって教えてくれる話なんだ。だから、くだらないことで争うのはやめて、大切なことに集中した方がいいんだよね。
「犬兎の争い」の使い方
戦争が始まったね。
両国が弱った時に大国アメリカがしゃしゃり出てきて、犬兎の争いにならなければいいけど。
アメリカがこれ以上強大になったら、世界のバランスが崩れるもんね。
均衡は大事よ。
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「犬兎の争い」の例文
- ライバル会社と足を引っ張り合ううちに、犬兎の争いで外資企業に乗っ取られた。
- 健太くんとドーナッツを奪い合っていたら「喧嘩するならママが食べる」と犬兎の争いになった。
- 野党の泡沫候補同士が争い票が割れ、犬兎の争いで与党候補の圧勝だった。
- 彼らがともこちゃんを奪い合っている間に、犬兎の争いのように横から僕が颯爽と現れ、彼女の心をかすめ取る。
- 犬兎の争いで利益を得るとはラッキーだった。
このことわざの背景には、犬が兎を追いかけるあいだに、二者とも疲れ果ててしまったという物語がある。