【ことわざ】
石部金吉金兜
【読み方】
いしべきんきちかなかぶと
【意味】
道徳的に堅く、金銭や色事に心を動かされにくい人を表すことばである。あわせて、きまじめすぎて融通の利かない堅物を表すこともある。
まじめさをほめる響きにも、頭がかたいと少しからかう響きにもなる語である。
【語源・由来】
もともとは「石部金吉」という形が先にあり、そこへ「金兜」が加わって、堅さをさらに強く表した言い方である。「石」と「金」と「兜」が重なることで、硬くてびくともしない印象が強く出ている。「石部金吉」は、将棋の金将を中心にした堅い陣立てと結びつけて考えられており、そこから人の性格をいうことばへ移ったとされる。また、「いしべきんきちかなかぶと」という音の調子のよさも、このことばが印象に残る理由の一つである。
【類義語】
石部金吉、堅物、誠実な人、きちんとした人
補足:
- 「石部金吉」は「石部金吉金兜」より少し軽い言い方であり、後ろに「金兜」が付くと堅さの印象がさらに強くなる。
- 「堅物」は融通の利かなさに重点がある語である。一方、「誠実な人」「きちんとした人」は、皮肉っぽさが少なく、相手を素直に立てたい場面で使いやすい言い換えである。
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「石部金吉金兜」の使い方

「となりのクラスの先生、時間も約束もぜったい守るし、ふざけた話にも全然のらないね。」

「うん、ああいう人を、少し古い言い方で『石部金吉金兜』っていうことがあるよ。」

「へえ、すごくまじめってことなんだね。でも、ちょっとかたそうな感じもするなあ。」

「そうね。ほめる感じにもなるけど、『かたすぎる人』って聞こえることもあるから、相手にはそのまま言わないほうがいいこともあるよ。」
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「石部金吉金兜」の例文
- ぼくの兄は石部金吉金兜みたいなところがあって、ゲームの時間を一分もすぎないようにしている。
- 学級委員の山田さんは石部金吉金兜のようにまじめで、当番の仕事をいつもきちんとやりきる。
- あまり石部金吉金兜のようにかたく考えすぎると、友だちも話しかけにくくなる。
- 父はお金のことでも遊びのことでも流されにくく、石部金吉金兜といわれそうな人である。
このことばは古風で、少し大げさな響きがある語である。親しくない相手や目上の人にそのまま使うと、ほめことばではなく皮肉に聞こえることがあるため注意が必要である。






















