「や行」の小学校で習うことわざ
焼け石に水(やけいしにみず)
焼け石にすこしの水をかけても冷えないように、努力や援助がわずかでは効果がほとんど期待できないことのたとえ。
安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)
安いからといって物を買っても、品質が悪かったり、使い道がなかったり、役に立たなくて、結局損をすることになる。
痩せの大食い(やせのおおぐい)
痩せているからといって食が細いというわけではなく、案外、痩せている人が大食いだったりするということ。
柳の下にいつも泥鰌はいない(やなぎのしたにいつもどじょうはいない)
一度柳の下でたまたま泥鰌をとったからといって、同じ柳の下でまた見つかるとは限らない。同じように、一度うまいことがあって味をしめても、同じようなことは何度も起こらないという意味。
藪から棒(やぶからぼう)
物事の仕方が思いがけないさまのたとえ。だしぬけであるさま。
藪をつついて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)
余計なことをしたせいで、自分に災難がふりかかることのたとえ。
病は気から(やまいはきから)
病気は気の持ち方一つで悪くもよくもなるということ。
山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにたっとからず)
尊ぶべきはその実質であるとのたとえ。
矢も盾もたまらず(やもたてもたまらず)
こうしたいという気持ちが強くて、抑えることができずじっとしていられない様子。
雄弁は銀沈黙は金(ゆうべんはぎんちんもくはきん)
雄弁であることは大事だが、それも度が過ぎると災いを招いたりする。それに比べ沈黙したり間を取ることが、雄弁より効果的なことが多い。
油断大敵(ゆだんたいてき)
思いがけない災難にあったり、失敗したりするのは気持ちが緩んで油断するからである。自分の油断こそ、どんな敵よりも恐ろしいから気をつけなさいという戒め。
善く泳ぐ者は溺る(よくおよぐものはおぼれる)
人はその得意とする技能や才能には、自信を持ちすぎてそのためかえって失敗することがあるという例え。
横車を押す(よこぐるまをおす)
自分の思い通りにしようと、筋道の通らないことを無理やりに押し通すこと。
葦の髄から天井を覗く(よしのずいからてんじょうをのぞく)
狭い見聞(けんぶん)やあさはかな知識で、大きな問題を論じたり、判断したりすることのたとえ。
寄らば大樹の陰(よらばたいじゅのかげ)
人に頼ろうとするなら、力のあるしっかりした人に頼った方が良いという例え。
弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)
災いにあって困っている時にさらに災いにあうこと。