【ことわざ】
藪から棒
【読み方】
やぶからぼう
【意味】
物事の仕方が思いがけないさまのたとえ。だしぬけであるさま。
【語源由来】
やぶから急に棒を突き出す意から。
【類義語】
青天の霹靂(せいてんのへきれき)
寝耳に水(ねみみにみず)
足下から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
「青天」は青い空、「霹靂」は雷鳴、雷が激しく鳴るようすを指します。陸游(りくゆう)「四日夜雞未鳴起作(よっかのよる にわとりいまだなかざるに おきてつくる)」が出典です。その文中に「正に久蟄(きゅうちつ)の竜(りゅう)の如(ごと)く、青天(せいてん)に霹靂(へきれき)を飛とばす。」とあります。
【英語訳】
A bolt from the bule.
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「藪から棒」の使い方
急で申し訳ないけど。お願い。今日当番変わってくれない。
藪から棒に何よ。急に言われても。私だって用事があるのよ、困るわ。
そっか。だめだと思うけど、他の人に頼むか。
でも、いいわ。他の人ならともかく、健太君のたのみだもの、やってあげる。
「藪から棒」の例文
- そんな大事なことを藪から棒に言われてもどうしようもないじゃないですか。少し考えさせて下さい。
- 藪から棒だな。驚いたけどそれもいいアイデアかもしれいない、試して見るか。
- 取引先から突然断りの連絡が入り、何の説明もなく藪から棒ではありましたが、こちらは弱い立場であり受け入れざるを得ない状況でした。
- そうゆうことはもう少し早めに教えてもらいたかった。藪から棒では交代を準備する時間もありません。
まとめ
藪から突然棒が出てくると驚くでしょう。江戸中期の浄瑠璃(じょうるり)「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら」に「藪から棒と申さうか 寝耳に水と申さうか」という一文があります。驚く様子を表現するのにピッタリだったのでしょう。