故事成語とは、ある故事がもとになってできた言葉です。故事とは、昔の出来事のことで、故事成語のほとんどは中国の古典に書かれた話からできています。
故事成語は、一つ一つに由来となった歴史や物語があります。
その中から、サイト管理人が「これはかっこいいな!」と思った故事成語トップ30をランキング形式にしました。
この記事で「かっこいい故事成語」を覚えてみてくださいね。
有名な故事成語は、【故事成語100選】有名な故事成語一覧と意味付きをご覧ください。
中学生用の高校入試によく出る故事成語は高校入試によくでる故事成語一覧をご覧ください。
かっこいい故事成語ランキング 1位〜10位
和して同ぜず
人と争わず仲良くするが、自分の意見はしっかり守っていてむやみに人に同調したりしないという意味。
風林火山
時勢や情勢に合わせた対処の方法のこと。もとは軍を指揮するときの四つの心構えのこと。風のように速く行動して、林のように静かに機会を待ち、火のように激しく襲い掛かり、山のように動かずに構えるという意味。孫子の中の句を略した言葉で、武田信玄が旗印に使ったといわれている。
鶏口となるも牛後となるなかれ
鶏の口になっても牛の尻にはなるなということで、大きな集団の中の下にいるよりも、小さな集団の先頭に立てといういましめ。人に従属するよりも独立したほうがよいとするたとえ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
虎の子を捕らえるには虎のいる洞穴に入らなければならないように、危険を冒さなければ大きな利益や成功は得られないということ。
塞翁が馬
人生では何が幸せになるか、何が不幸せになるかわからない、人生の幸不幸は予測できないものだというたとえ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。
先んずれば人を制す
・人よりも先に物事を実行することによって、相手を抑え、有利な立場に立つことができる。
・先手を取ることができれば、相手を圧倒し、抑えつけることができる。
・何事も、先手を取ることで成功の糸口をつかめるが、後手に回っては勝ち目がない。
雨だれ石を穿つ
どんなに微力だろうと、それを諦めず継続していけば、いつの日にか努力が実るということをたとえている。
石に枕し流れに漱ぐ
石を枕にして眠り、川の流れに口をすすぐように、世間から離れ、自然の中で自由な生活をすること。
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
取るに足りない小人物(しょうじんぶつ)には、大人物(だいじんぶつ)の考えや大きな志などが分からない事。
敗軍の将は兵を語らず
戦争に敗れた将軍はその戦いについてあれこれ言うべきでないし、兵法の理論などを説く資格もないという意味。失敗した者は沈黙すべきだというたとえ。「兵」は、「戦い」を意味する。
かっこいい故事成語ランキング 11位〜20位
温故知新
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。
臥薪嘗胆
目的を達成するために機会を待ち、苦労を耐え忍ぶこと。
管鮑の交わり
お互いのことを理解して、信頼しあうこと。利害のあるなしに関わらず、親密な交際のたとえ。
百聞は一見に如かず
あれこれと何度も人から聞くよりも、実際に自分の目で確かめるほうが確実だというたとえ。
窮鼠猫を噛む
どんなに弱い者でも、絶体絶命の窮地に追い詰められれば、強い者に逆襲することがあるという事。弱い物を侮ってはいけないと言う事。また、逃げ場のないところに人を追いつめてはいけないと言う事。
蛍雪の功
蛍(ほたる)の光や雪明かりによって勉強することで、苦労して学問に励むという意味。
学問に近道無し
学問を修めるためには、一つ一つの基礎を積み重ねて学んでこそ初めて習得するものであり、裏技は存在しないという意味。
捲土重来
一度敗れた者が、再び勢いを取り戻して巻き返すこと。
出藍の誉れ
弟子が師よりもすぐれた才能をあらわすたとえ。
明鏡止水
心が清く澄み切っていて邪念のない心境のたとえ。「明鏡」は曇りが一点もないきれいな鏡のこと。「止水」は止まっていて澄み切った水のこと。
かっこいい故事成語ランキング 21位〜30位
大器晩成
偉大な人物は、大成するまでに時間がかかること。
長者の万灯より貧者の一灯
・金持ちが見栄をはったり、儀礼的に多くの寄進をするよりも、貧しい人が真心を込めてする寄進のほうが尊いということ。
・物の多少よりもまごころが大切であるということ。
有終の美を飾る
「有終」は最後をまっとうする、しかっり締めくくるという意味。最後まで物事をやり遂げて、しかも立派に締めくくること。
敵は本能寺にあり
真の目的は別のところにある意。
天知る地知る我知る人知る
誰も知るまいと思っても、天地の神々も私も君も知っている。隠し事は必ず露頭するものであるということ。四知。
井の中の蛙大海を知らず
自分の目で見たり耳で聞いたりするなどして得た体験や知識が圧倒的に少なく、それでいて自分の乏しい見聞にこだわってしまうという意味です。見聞が乏しいにも関わらず、自分は何でも知っているように勘違いしたり、得意になっている人を指す事もあります。
木に縁りて魚を求む
物事の一部分や細部に気を取られてしまうと、全体を見失うという事。手段を誤れば、何かを得ようとしても得られないという事。また、見当違いで実現不可能な望みを持つ事。
切磋琢磨
学問・道徳に、励みに励むこと。また、仲間同士互いに励まし合って向上すること。
牛耳を執る
ある団体や組織などの主導権を握る。
右に出る者はいない
その人より優れている者がいない。