【故事成語・慣用句】
牛耳を執る
【読み方】
ぎゅうじをとる
【意味】
ある団体や組織などの主導権を握る。
【語源由来】
「左伝哀公十七年」にある故事から。諸侯が同盟を結ぶ儀式で、盟主が牛の耳を割いて血を採り、これを順番にすすったということから。
【スポンサーリンク】
「牛耳を執る」の使い方

毎年、新しい学年になるたびに思うんだけど、なんでともこちゃんは学級委員にならないの?

えっ。私はそんな器じゃないわ。私は謙虚だから表舞台に出たくないわ。

ええっ。陰で牛耳を執ってクラスを操っているともこちゃんって、毎年恐れられているのに?

なんですって。そんなことを言われているの?あんなにみんなのために尽くしてきたのに、陰の番長呼ばわりだなんて。許さないぞー。
「牛耳を執る」の例文
- 彼女は、夕方など、いつも商人の細君たちの輪に入って話しているが、大抵の場合、彼女がその雑談の牛耳を執っているらしいのである。
- この歴史研究会の牛耳を執っているのは、あなたが今、頼りなさそうとか儚げとか評した彼女です。
- 彼は、かつて、事業に失敗し、借金を抱えたこともあったが、今や同業者の間で牛耳を執るまでになった。
- 先生も君、あれでこの辺りじゃ、学者の牛耳を執ると言われて来た人ですよ。
- この部の部長は彼だが、実質この部の牛耳を執っているのは、マネージャー兼監督の彼女だ。