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【火を抱いて薪に措く】の意味と使い方や例文(出典・語源由来)

「火を抱いて薪に措く」の意味(出典・語源由来)

意味

【ことわざ】
火を抱いて薪に措く

【読み方】
ひをいだいてたきぎにおく

【意味】
危ない状況なのに、危険がまだ表面していないからと一時の安楽をむさぼること。また、姑息な手段で目先をごまかすことをいう。

ことわざ博士
「火を抱いて薪に措く」ということわざは、見た目にはまだ安全に見えても、実は危険が迫っている状況に自らを置くことを表しているんだ。

これは、短期的な安全や利益を追求して、長期的な危険を無視する行動を警告している言葉なんだよ。

助手ねこ
なるほどなぁ、つまり「危険が見えてないからって安心してたら、いつの間にか大変なことになる」ってことやな。火を抱えてるってのは、もうすぐ燃え上がるって意味やから、ちょっとした安心感に浸ってる場合ちゃうって警告してるんやな。

目先のことだけ考えてると、あとで大きな代償を払うハメになるってこっちゃ。

【出典】
漢書かんじょ

【語源由来】
薪の下に火を置いて、まだ燃えていないからと薪の上で寝ることから。

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「火を抱いて薪に措く」の解説

カンタン!解説
解説

「火を抱いて薪に措く」ということわざは、危険な状況に自分を置きながら、その危険がすぐには見えないために安心してしまう、という意味があるんだよ。これは、すぐには問題が起こらないからといって、安全をおろそかにすることの警告を含んでいる言葉だね。

この言葉の由来は、薪の下に火を置いておきながら、その上で寝るという行為から来ているんだ。火はじわじわと燃え広がるから、始めは何も問題がないように見えても、やがて大火事になってしまうかもしれない。だから、このことわざは「見た目は安全でも、実は大きな危険が潜んでいるかもしれない」と教えてくれているんだ。

例えば、問題を先送りにしたり、一時的な解決策に甘んじたりすることは、このことわざで表されるような状況と似ているね。表面上は問題が解決したように見えるかもしれないけど、本当のところでは問題が解決していなくて、いつ大きなトラブルになるか分からない、という状況を指しているんだよ。

「火を抱いて薪に措く」の使い方

健太
ねえ、試験勉強はどうしてるの?
ともこ
まあ、まだ先は長いから、今はあんまりしてないよ。
健太
そうなの? でも、時間がなくなると焦るよ。火を抱いて薪に措くみたいにならないように気をつけた方がいいよ。
ともこ
うん、その通りだね。今は大丈夫だと思っても、試験が近づくと急に焦り出すかもしれないもんね。
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「火を抱いて薪に措く」の例文

例文
  1. 新しいプロジェクトを始める際に、彼は既に手一杯であったにも関わらず、さらに仕事を引き受けた。これはまさに火を抱いて薪に措く行動で、いずれ疲弊することになるだろう。
  2. 彼女は健康問題を抱えながらも、それを無視して過労を重ねていた。友人たちは彼女が火を抱いて薪に措くことをやめるよう忠告した。
  3. 会社は借金を隠して短期の利益を追求したが、これは火を抱いて薪に措く策略であり、長期的には持続不可能だった。
  4. 政治家が一時的な人気を得るために、未来の問題を無視する政策を打ち出した。これは火を抱いて薪に措くの典型例である。
  5. 彼は自分の感情を無視して、問題を解決しないまま彼女との関係を続けていた。彼の行動は火を抱いて薪に措くであり、いずれ問題が表面化するのは必至だった。

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