「年貢の納め時」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
年貢の納め時
【読み方】
ねんぐのおさめどき
【意味】
「年貢」は昔、田畑などに課せられていた租税のこと。悪事を働いていた者が捕まって、刑に服する時期のこと。また、それまで遊び回っていた者が結婚して身を固めるときなど、あることに決心して観念する時期のことも言う。
これは、「いつまでも悪いことを続けてちゃいけない」や「物事にはあきらめる時がくる」って教えてくれてるんやな。いつかは結果に対して責任を取らないといけないってことやね。
【語源・由来】
もとは、滞納していた年貢を納めなければならない時期のことで、年貢は否応なく徴収されることからたとえていう。
【英語訳】
Every fox must pay his own skin to the flayer.
My career of crime is run
It is time the gallows had its due.
「年貢の納め時」の解説
「年貢の納め時」という言葉は、もともとは農民が年に一度、領主に対して納める税(年貢)の支払い期限が来たことを意味していたんだ。でも、この表現は時間が経つにつれて、もっと広い意味で使われるようになったんだよ。
現代では、「年貢の納め時」は、悪事を続けていた人がついに捕まって罪を償う時、つまり「避けられない結末に直面する時」という意味で使われることが多いんだ。また、もうこれ以上逃れられない、あるいは避けられない状況になったとき、つまり「物事を諦めなければならない時」を表すのにも使われるよ。
たとえば、何かに挑戦していたけど、もうこれ以上進められないという状況や、あるいは避けて通れない困難に直面したときに、「もう年貢の納め時だ」と言って、その状況を受け入れる必要があることを表現するんだね。
この言葉は、人生でいつかは直面するかもしれない「避けられない選択」や「決断の時」を象徴しているんだ。だから、「年貢の納め時」っていうのは、何かを諦めたり、重要な変化に直面したりする時に、使われる言葉なんだよ。
「年貢の納め時」の使い方
「年貢の納め時」の例文
- 世の中は、君のように無理をして通っていけるものではないし、いままでは馬鹿に運がよかったが、いつかは年貢の納め時が来るとは思っていたが、今回がそうらしい。
- そなたが今まで何人の人間を殺してきたかは知らぬけれども、獲物にわたしを選んだ時点で年貢の納め時だ。
- 彼女は妊娠したらしく、「年貢の納め時だわ。そういうわけで結婚することになったわ」と笑っていた。
- 慶長三年五月、太閤秀吉もついに、年貢の納め時が迫って来ていて、華やかな醍醐の花見の宴をひらいた後、秀吉は、病気に罹って、伏見で、臥牀した。
- 一車線の狭い道路なので、進路を塞がれると、逃げ場を失ってしまうから、五台のパトカーをきりきり舞いさせた宝石泥棒も、いよいよ年貢の納め時になった。