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【覆巣の下、復完卵有らんや】の意味と使い方や例文(出典・語源由来・故事)

「覆巣の下、復完卵有らんや」の意味(出典・語源由来・故事)

意味

【ことわざ】
覆巣の下、復完卵有らんや

【読み方】
ふくそうのもと、またかんらんあらんや

【意味】
もとがだめになると、その末もだめになることのたとえ。

ことわざ博士
「覆巣の下、復完卵有らんや」ということわざは、巣が壊れればその中の卵も無事ではいられないという意味だよ。

基盤が破壊されると、それに依存しているものも同様に影響を受けるということを教えてくれるんだ。

助手ねこ
ほな、巣がぐちゃぐちゃになったら、中の卵もまんまと無事でおれへんってことやな。

要は、「基本がダメなら、結果もダメ」ってことやね。全部が繋がってるってわけや。

【出典】
世説新語せせつしんご

【語源由来】
ひっくり返した巣の下に割れていない卵があるはずがないということから。

【故事】
中国後漢の孔融こうゆうが捕らえられたとき、使者に「罪を自分だけにとどめ、息子たちに及ばないようにしてほしい」と懇願した。そのとき進み出た九歳と八歳の息子が行ったことば。まもなく二人の子も捕らえられた。

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「覆巣の下、復完卵有らんや」の解説

カンタン!解説
解説

「覆巣の下、復完卵有らんや」という言葉は、「巣がひっくり返れば、その下にある卵もまた無事でいられるわけがない」という意味を持つたとえ話です。これは、基盤や根本が壊れたり破壊されたりすると、それに依存しているものもまた安全ではいられないということを表しています。

例えば、ある会社が経営破綻すると、そこで働いている従業員や関連する取引先にも悪影響が及ぶことがあります。また、自然界で言えば、森林が伐採されると、そこに住む動物や植物も生息地を失ってしまうという事態に似ています。

このことわざは、物事の基本的な部分が支えている全体の重要性を理解するために使われることが多く、何かを計画したり、何かの政策を考えるときに、その基盤となる部分の安定と保護の大切さを考慮する必要があることを教えてくれます。

「覆巣の下、復完卵有らんや」の使い方

健太
ねえ、知ってる?最近、サッカー部がひどいことになってるらしいよ。
ともこ
え、何があったの?
健太
部活の中でいじめがあったみたいで、いじめた生徒もいじめられた生徒も、両方退部させられたんだって。覆巣の下、復完卵有らんやって言うじゃない?問題が起こった場所全体が影響を受けるってことだから、いじめがあった部活自体が問題を抱えてる証拠で全員が何らかの影響を受けるって。
ともこ
そういうことか。全体の雰囲気や関係も見直す必要があるんだね。
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「覆巣の下、復完卵有らんや」の例文

例文
  1. 会社の経営が傾いた時、覆巣の下、復完卵有らんやと言われる通り、従業員の雇用も安定しなくなる。
  2. 政治のトップがスキャンダルで辞任した場合、覆巣の下、復完卵有らんやで、その政党全体の信用も落ちることが多い。
  3. 町の主要工場が閉鎖すると、覆巣の下、復完卵有らんやと表されるように、地域経済全体に悪影響を及ぼす。
  4. 家族の中心である父が病気になったら、覆巣の下、復完卵有らんやで家庭全体の雰囲気も暗くなることが考えられる。
  5. チームリーダーがプロジェクトから手を引いた結果、覆巣の下、復完卵有らんやと言えるほど、プロジェクトの進行も滞りがちになった。




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