「生殺しの蛇に噛まれる」の意味(類義語)
【ことわざ】
生殺しの蛇に噛まれる
【読み方】
なまごろしのへびにかまれる
【意味】
蛇を完全に殺さず、危害の生ずる恐れを残すということから、災いの起きる元を断たないで、後日の大きな災禍のたねを残すこと。
問題を放置すると、それが大きな災いにつながるかもしれんってことやな。問題にはきちんと向き合って、根本から解決することが大事やってことやね。
【類義語】
・蛇の生殺しは人を噛む
・虎を養いて自ら患を遺す
「生殺しの蛇に噛まれる」の解説
「生殺しの蛇に噛まれる」という表現は、問題を根本から解決しないで放置することで、後になって大きな問題が生じることを意味しているんだよ。
この言葉は、蛇を完全に殺さずに傷つけることから来ているんだね。そうすると、その蛇はまだ生きていて危険な状態になり、後で噛みつく可能性があるっていうことを表しているんだ。つまり、問題を中途半端に処理すると、後でさらに大きなトラブルになる可能性があるという警告なんだね。
例えば、仕事での問題を一時的にごまかしたり、家庭内の問題をうやむやにしたりすると、それが後で大きな問題に発展することがあるんだよ。
「生殺しの蛇に噛まれる」という言葉は、「問題を完全に解決しないと、その問題は後になってもっと大きくなる」という教えを伝えているんだよ。だから、問題に直面した時は、それを根本から解決することの重要性を教えてくれる言葉なんだね。
「生殺しの蛇に噛まれる」の使い方
「生殺しの蛇に噛まれる」の例文
- 君は、いい企画を思いつくのに、詰めが甘いから生殺しの蛇に噛まれるようなことになるんだよ。
- 同じ失敗ばかりするなんて、君の、生殺しの蛇に噛まれるような詰めの甘さを何とかしろ。
- プロポーズの言葉も場所も細かく考えたのに、大雪警報が出ている天気予報を見逃して、プロポーズできなかったなんて生殺しの蛇に噛まれるようなものだな。
- おいしいと評判の店を調べてはるばるここまできたのに、定休日を調べ忘れるなんて生殺しの蛇に噛まれるような詰めの甘さだな。
- 最後の塩コショウを忘れるなんて、料理人としてあり得ない、生殺しの蛇に噛まれるよう詰めの甘さじゃないか。
まとめ
生殺しの蛇に噛まれるとは、詰めの甘さを指摘したり皮肉る言葉だが、あまり蛇を見かけることのない都会の人にとっては「三メートルになったアリーゲーターガーをお堀に放したって?噛むなんて知らなかったって?なんて詰めが甘いんだ」と言った方がわかりやすいかもしれない。