「善者は弁ならず、弁者は善ならず」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
善者は弁ならず、弁者は善ならず
【読み方】
ぜんしゃはべんならず、べんしゃはぜんならず
【意味】
善人は無口で善行をし、能弁な人ほど善行をしていない。
多弁を戒める言葉。
そうかいな。それはつまり、「本当に良い人はあまりしゃべらんで行動で示し、口うまい人は実はあまり良いことをしてないかもしれん」ってことやな。
人の価値は、口先だけじゃなくて行動で判断すべきやってことを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「老子」
【類義語】
・多弁能なし
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「善者は弁ならず、弁者は善ならず」の解説
カンタン!解説
「善者は弁ならず、弁者は善ならず」という表現は、本当に善い行いをする人は必ずしも口達者ではなく、逆に言葉巧みな人が必ずしも善行を実践しているわけではないということを示しているんだよ。このことわざは、外見や言葉に惑わされず、実際の行動や行いを重視するべきだという教訓を含んでいるんだね。
この言葉は、善人は言葉よりも行動で示すことが多いということを指摘しているよ。彼らは多くを語らずに、自分の行動で善を示す。一方で、弁舌の巧みな人は、言葉で人を惑わすことができるが、それが必ずしも善い行いにつながるとは限らないということを示しているんだ。
このことわざは、多弁を戒め、言葉だけではなく、人の行動や行いに注目することの大切さを教えてくれるんだよ。言葉は人を説得する力があるが、それによって人の真の性質や価値を判断するのは難しいということを示しているんだね。したがって、人を評価する際には、言葉だけでなく、実際の行動や成果に焦点を当てることが重要だという教えなんだ。
「善者は弁ならず、弁者は善ならず」の使い方
自分のしたことを美談のように語る人がいるよね。
自慢げにね。でも、善者は弁ならず、弁者は善ならずというから、そういう人は善人じゃないわね。
真の善人は不言実行だし、良いことをしても自慢しないよね。
真の善人は誰かに褒められるために良いことをするわけじゃないからね。
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「善者は弁ならず、弁者は善ならず」の例文
- 偽善者ほどべらべらしゃべる。善者は弁ならず、弁者は善ならずだ。
- 自分の手柄をそう語るものじゃないよ。善者は弁ならず、弁者は善ならずだ。
- 多弁能なしというし、善者は弁ならず、弁者は善ならずだから、よくしゃべる人ほど駄目な人間だ。
- あまりべらべらしゃべらない方がいい。善者は弁ならず、弁者は善ならずといい、悪人扱いされるよ。
- 善者は弁ならず、弁者は善ならずというが、男は黙って善行を積め。
つまり、口先だけでなく行動を見ることの大切さを示しているんだ。