「高みの見物」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
高みの見物
【読み方】
たかみのけんぶつ
【意味】
直接の利害関係が無いため、物事を客観的に傍観している事。
これは、自分が関わりのないことでも、そこから何かを学んだりすることもあるんやろな。
【語源由来】
高い場所から、下の方で騒いでいる人たちを第三者の視点で興味本位で眺めている様子から。
【類義語】
・川向こうの火事
・川向かいの喧嘩
・山門から喧嘩見る
・対岸の火事
・向こう河岸の火事
【英語訳】
・To see it rain is better than to be in it.
・stand by idly
・look on with folded arms
・watch as an idle
「高見」とするのは間違いですので、要注意です。
また、「高みで見物」と表す場合もあります。
「高みの見物」の解説
「高みの見物」ということわざはね、ある出来事が起こって、その周りで色んな人たちが騒いでいるけど、自分はそれとは無関係で、高い場所からただそれを見ているだけ、という意味なんだよ。
たとえば、クラスで大きな問題が起きて、みんながそれについて話し合っているけど、自分はその問題には関わっていなくて、ただ静かに見ているだけ、という状況を指すんだ。
「高み」っていうのは、周りよりもずっと高い場所のことを指していて、「見物」は価値があるものや面白いものを見ることを言うんだ。「高みの見物」をする人は、問題や争いからは距離を置いて、ただそれを見ているだけなんだよ。それで、このことわざは、自分が問題に巻き込まれずに、ただそれを外から見ている状況を表しているんだね。
「高みの見物」の使い方
「高みの見物」の例文
- 私の父はいつも、僕たちの兄弟喧嘩には高みの見物を決め込んでいる。
- ◯◯さんの不祥事は、こちらにも関わってくる可能性があるから、高みの見物をしてられない。
- 彼は、自分にとってチャンスな状況になるまでは、高みの見物でいる。
- この騒動はなんだか厄介そうだから、高みの見物でいた方が得策であろう。
- 高みの見物でなにもしなかった人たちに、後から色々と文句を言われたくはない。
また、高みの見物「をしていられない」と否定の形で使う事で、「他人事ではない」「直接何かしら関係する可能性がある」という危機感のある意味を含ませて、使う場合があります。