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【琴柱に膠す】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・故事)

琴柱に膠す

「琴柱に膠す」の意味(語源由来・出典・故事)

意味【ことわざ】
琴柱に膠す

【読み方】
ことじににかわす

【意味】
物事にこだわり融通が利かないこと。

「琴柱」は、弦を支えるため琴の胴に立て、位置を変えて調律する道具。「膠」は、魚などの骨や皮を石灰水に浸してから煮て濃縮し、冷やし固めたもの。接着剤として使う。
ことわざ博士
「琴柱に膠す」という言葉は、琴の柱を固定してしまうと、音の高さを変えることができなくなることからきているんだ。これは、人や物事に固執して柔軟性を失うことの警告として使われるんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それはつまり、物事にこだわり過ぎると、変化やアジャストができへんってことやな。

例えば、考え方ややり方にこだわり過ぎて、新しいことを受け入れられへんようになっちゃうってことやね。あんまり頑固にならずに、フレキシブルに動くことも大事やな!

【語源・由来】
琴柱を膠で固定すると調律できないことから。

【出典】
史記しき

【故事】
中国、戦国時代、趙王が名将廉頗れんばを指揮官から外し、趙括ちょうかつに代えようとした。それを聞いた藺相如りんしょうじょは「柱に膠してしつを鼓するが若し(琴柱を膠で動かないように固定して琴を演奏するようなものです)」と忠告したという故事から。

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「琴柱に膠す」の解説

カンタン!解説
解説

「琴柱に膠す」っていう言葉は、物事に固執してしまって、変わることや適応することが難しい、つまり、柔軟性がないということを表す言葉だよ。

この言葉の背景には、「史記」という古い中国の歴史書に出てくる話が元になっているんだ。その中で「藺相如」という人物のエピソードが紹介されていて、この言葉はそこからきているんだよ。

具体的には、琴という楽器には柱(ちゅう)という部分があって、その柱の位置を変えることで音の高さを調整することができるんだ。でも、もし柱ににかわの接着剤(膠)を塗って固定してしまうと、音の高さを変えることができなくなっちゃうよね。このことから、この言葉は「柔軟性がなく、固定された考え方ややり方にこだわってしまうこと」を意味しているんだ。

だから、新しい考え方や変化に柔軟に対応できない人や、一つの考え方ややり方にこだわりすぎて他の方法を試そうとしない人を指して「琴柱に膠す」と言うことができるよ。

「琴柱に膠す」の使い方

健太
右足から靴下をはかないとだめなのに、左からはいちゃった。
ともこ
琴柱に膠すね。柔軟でいいじゃないの。
健太
右足からはかないと運が向いて来ないんだ。
ともこ
そんなことぐじぐじ考えている方が運が向いて来ないわよ。
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「琴柱に膠す」の例文

例文
  1. 真面目なのは君の良いところだけど、琴柱に膠すのはよくないと思うよ。
  2. 接客は琴柱に膠すじゃだめなんだ。基本はマニュアルに沿って、老若男女に合わせた接客を心がけてほしい。
  3. 伝統を守るのは大事だが、不変にこだわって琴柱に膠すようでは伝統をつぶし未来につなげることができなくなる。
  4. 年寄りは町の景観を守ることに固執し琴柱に膠す。しかし若者はもっと便利な街にしたい。
  5. 琴柱に膠す姿勢では新しい発見はできない。

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