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【立錐の余地もない】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

立錐の余地もない

【ことわざ】
立錐の余地もない

【読み方】
りっすいのよちもない

【意味】
人が密集していたり満員であったりするたとえ。

【語源・由来】
木に穴をあける道具の錐(きり)の細い先すら立つほどのごくわずかな余地すらないという狭い土地のたとえから、転じて人や物がぎっしりと詰まって隙間のない状態を表すようになった。「立錐の地なし」とも言う。

【出典】
史記呂氏春秋
「いまや秦(しん)は六国(りっこく)の子孫を滅ぼして、立錐の地さえないようにした」

【類義語】
・置錐の地無し
・針を立つる所なし
・錐を立つる地なし

「立錐の余地もない」の使い方

健太
今日は、この大型ショッピングモールにアイドルグループが来るんだけど、もうすでに立錐の余地もないね。
ともこ
そうね。すごいことになっているわね。警備の人が大変そうだわ。
健太
この位置からだとまったく見えないかもしれないなあ。
ともこ
ここは吹き抜けになっているから、上から見るしかないんじゃないかしら。あっ、二階も三階も立錐の余地もないわ。これは、あきらめるしかないわね。

「立錐の余地もない」の例文

  1. 立錐の余地もないほどたくさんの人が渡るスクランブル交差点に、信号無視の車が突っ込み、負傷者が多数出た模様。
  2. 劇場の中は熱気でむんむんしていて、客席には百人近い観客が立ったり座ったりしていて、まさに立錐の余地もない
  3. 今日は、三連休の中日(なかび)で入園者の数が異常に多く、園内は立錐の余地もないくらい混雑してきたので、入場制限がかかったのだった。
  4. 欲を言えば全社員に言い聞かせたいところだが、この部屋は、主要幹部二十名を並べただけで、すでに立錐の余地もない
  5. 朝の電車は立錐の余地もないほど混んでいて、ラグビーでもするような勢いじゃないと乗ることができないのだった。

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