「金を攫む者は人を見ず」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
金を攫む者は人を見ず
【読み方】
きんをつかむものはひとをみず
【意味】
熱中している者は他のことが目に入らない。
例えば、宝探しに夢中になってて、友達の気持ちや周りの状況を忘れてしまうことを言うんやね。一点集中型なときのリスクを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「列子」
【故事】
昔、斉の国で金を売る店から金をわしづかみにして持ち帰った者がいた。それを見ていた役人が捕らえ「大勢の人が見ている前でどうして金をつかんだのか」と尋ねたところ「金を取るときは金しか見ておらず人が見えなかった」と答えた。
【類義語】
・鹿を逐う者は山を見ず
・鹿を逐う者は兎を顧みず
・盗人錦ある事を見て人ある事を見ず
・欲に目見えず
「金を攫む者は人を見ず」の解説
「金を攫む者は人を見ず」という言葉は、一つのことに極度に集中している人は、他のことに気を取られない、あるいは他のことを無視してしまう傾向があることを示しているんだ。
この言葉は、特に利益や成功を追求するあまり、他の大切なものを見失ってしまう人たちを指摘するのに使われることが多いんだよ。
文字通りの意味としては、「金を手に入れようとする人は、他の人々を気にかけない」ということを言っているんだ。
これは、金や利益の追求が人々の間柄や倫理を犠牲にすることがあることを暗示しているんだよ。
「金を攫む者は人を見ず」の使い方
「金を攫む者は人を見ず」の例文
- ともこちゃんは本を読み始めると集中し、金を攫む者は人を見ずとなる。
- 健太くんは一度集中すると、金を攫む者は人を見ずで何も見えない何も聞こえない状態になる。
- 研究に没頭している時に声をかけても無駄だ。金を攫む者は人を見ずだよ。
- 集中すると周りが見えなくなり、金を攫む者は人を見ずとなる。
- 今のともこちゃんは、アイドルの彼のことしか視界に入っていない。金を攫む者は人を見ずだ。