【そ】からはじまることわざ

72語を掲載
賎に恋なし恋は貴人のすることであって、身分の低い者がすることではないということ。
創痍未だ瘳えず戦争による痛手から立ち直っていないこと。
滄海の遺珠才能がありながら、取り立てられず埋もれている立派な人物や有能な人材。
滄海の一粟広大なものの中の極めて小さいもの。
滄海変じて桑田となる青々とした大海が干上がって桑畑になるということから、世の中の移り変わりの激しいたとえ。
宗祇の蚊屋連歌師が宗祇と同宿し、一つの蚊屋でともに寝たといって自慢すること。
創業は易く守成は難し創業など、新しく物事を始めるよりも、それを衰えさせないように守り育てることのほうが難しいというたとえ。
叢軽軸を折る微細なものでもたくさん集まれば大きな力になるということ。
糟糠にだに飽かざる者は梁肉を務めず差し迫った問題がありながら高望みをするものはいない。
糟糠の妻は堂より下さず貧乏なときから連れ添って苦労を共にしてきた妻は、夫が立身出世した後にも家から追い出してはならない。
然うは問屋が卸さないそう簡単に相手の望みには、応じられないということ。
桑麻の交田舎の気楽な交際。
蒼蠅驥尾に付して千里を致す小人物でも賢者のもとで事を行えば、功名が立てられることのたとえ。
総領の十五は貧乏の世盛り長男が一人前になる手前の十五歳の頃が、家計がもっとも苦しい時期であるということ。
総領の甚六最初に生まれた子は大事に育てられ、弟妹よりおっとりして世間知らずだとする昔のたとえ。
倉廩実ちて囹圄空し食べ物が豊富にあり安定した生活ができれば、犯罪は減り世の中は平和になる。
倉廩実ちて礼節を知る経済的な余裕が生まれて初めて、人は礼儀や節度をわきまえるようになるということ。
葬礼帰りの医者話結果が出て取り返しがつかなくなってから、後悔することのたとえ。
滄浪の水清まば以て我が纓を濯う可し時勢のなりゆきに任せて何事も行うべきである。
楚王細腰を好み宮中に餓人有り下の者が上の好みに合わせること。
惻隠の心は仁の端なり人の不幸への同情は仁をなす糸口だということ。
鼠穴を治めて里閭を壊る小さな害を排除しようとして逆に大切なものを台無しにしてしまうたとえ。
底に底あり複雑に入り組み、分かりにくい事情があるということ。
底もあり蓋もあり複雑に入り組んだ事情があり簡単にいかないこと。
楚囚其の冠を纓す祖国のこと忘れず誇りを持ち続けること。
謗りを止むるは身を修むるに如くは莫し他人から非難されないために正しい行動をすることが大切ということ。
俎上の魚相手の思うままになるよりほかはない、という立場にあるというたとえ。
俎上の魚江海に移る危ない状態を脱して安全なところに移ること。
粗相が御意に叶う目下の人間のそそっかしさが目上の人間にほほえましく思え、気に入られることもあるということ。
そっと申せばぎゃっと申す相手の言うことに対して大げさに反応したり非難すること。
袖から火事小事から大事が引き起こされること。
袖から手を出すも嫌いとてもケチなこと。
袖の上の玉の砕けたよう最愛の子供を失うこと。
袖の下に回る子は打たれぬしかられて逃げる子は追いかけてでも打ちたくなるが、袖の下にすがりついてくる子はかわいくて打つことができない。
袖は長くとも手は伸ばされぬ人に見つかる心配が無くても、盗みはしてはならない戒め。
袖引き煙草に押し付け茶帰ろうとする客に煙草や茶を出し、相手の都合を考えず無理に引き止めもてなすこと。
袖振り合うも多生の縁人とのちょっとしたかかわりも、決して偶然ではなく、深い縁があってのことだから、人には親切にしなさいという教え。
外愛嬌の内そんぶり外では愛嬌を振りまいているが、家の中では無愛想な人のこと。
外堀を埋める目的を達成するためには、周辺の問題から片付けること。
外襤褸の内錦外見は飾らず襤褸をまとっているが、内面はすぐれていること。
備えあれば憂いなし前もって十分に備えておけば、いざというときの心配や困難を減らせる、という教え。
備わらんことを一人に求むるなかれ人には必ず長所と短所があり完全無欠の人はいないから、一人に過大なことを求めず、各々の長所を生かすべきだ。
其の君発を好めば其の臣抉拾す上のものが好むことは、下のものもまねをするものだということ。
其の樹を陰とする者は其の枝を折らず恩ある人が不利になるようなことはしないものだ。
其の誼を正し其の利を謀らず筋道を通し正しく物事を行うよう務め、利益を得たいという考えは一切捨てる。
其の子を知らざれば其の友を視よその人の人格を知りたければ、その人の友人を見れば推察できること。
其の進むこと鋭き者は其の退くこと速やかなり何事にもふさわしい速度があって、学業も一歩ずつ確実に進むべきだという戒め。
其の地に非ざれば之を樹うれども生ぜず学ぶ意思のないものにどれだけ教えても結果は出ないということ。
その手は桑名の焼き蛤うまいことをいっても、そんな計略には引っかからないというたとえ。
其の疾きこと風の如く、其の徐なること林の如し何事に対処するにも、時機、情勢に適応し、敏速に行動したり、静止して情況の推移を見守ったりする臨機応変のポイントをいう。
其の身正しければ令せずして行わる人の上に立つ者の言動が正しければ、自ずと人々は心服し命令しなくてもよい政治がなされる。
其の道に非ざれば則ち一箪の食も人に受くべからずわずかなものでも、道理にはずれたものは受け取ってはいけないということ。
其の本を揣らずして其の末を斉しゅうす根本的なことをよく考えず、目に見える先のほうばかりそろえ判断するようではきちんと比較できない。
楚人好く楚語を説く楚の人は楚の言葉については好んで説明するように、自分が知っていることは得意気に多くを語ること。
空念仏も三合どまり信仰心が無いのに念仏を唱えても三度くらいでやめてしまうように、不自然でとってつけたような行為は長続きしないこと。
そろそろ行けば田も濁る水田の中をゆっくり歩いたら水は濁り仕事がはかどらないので、物事は迅速に済ます方が良いということ。
算盤で錠が開く数字をもとに説明すれば話が通じやすく、計算を確実にすると難題でもすんなり解決できる。
添わぬうちが花家庭をもつと互いの欠点が目につくもので、楽しいのは一緒になるまでであるということ。
損して得取れ一時的には損をしても、長い目で見て大きな利益や信頼を得るようにせよ、という教え。
損して恥かく損した上に恥までかくこと。
損せぬ人に儲けなし損を恐れる人に大儲けはできない。
損と元値で蔵を建て商人は、原価割れとか赤字覚悟と言いながら儲けているように、商売人の言うことは当てにならない。
象牙の塔学者や研究者が、周りの社会とかかわりなしに、研究に夢中になっていること。
象の牙を見て乃ち其の牛より大なるを知る一部分を見れば全体を知ることができる。
象は歯有りて以て其の身を焚かる価値がありすぐれたものを持っているために、それが災いを招くということ。
草履履き際で仕損じる長い間努力してきたことが、最後の最後で失敗してしまうことのたとえ。
蔵を慢するには盗を誨え、容を治るは淫を誨う蔵の戸締りを怠けるのは、泥棒に入ってくれと言っているようなもので、なまめかしい姿は、みだらな心を起こさせるようなものだ。
粟有れども食わざれば餓えに益無し有用なものでも使わなければ役に立たないということ。
賊に兵を借す敵に便宜を図り、自分が損害をこうむること。
賊の後の棒乳切り木時機を逸して役に立たないこと。
粟の枇有るが若し良いものの中に悪いものが混ざっていること。
粟を量りて春く取るに足りないことに心を用いること。



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