【く】からはじまることわざ

110語を掲載
苦あれば楽あり苦しいことの後には、楽しいことや安らかな時が訪れるということ。
食いつく犬は吠えつかぬ本当に実力や自信のある者は、むやみに騒いだり威張ったりせず、必要なときには行動で力を示すというたとえ。
食い物と念仏は一口ずつ食べ物は、少量でも皆に一口ずつ分け、念仏も一人一人が口に唱えるのがよいということ。
食い物のあるのに鉄砲汁ほかに安全な食べ物があるのに、わざわざ毒に当たる危険のあるふぐ汁を選ぶような、物好きな人や変わった好みの人を皮肉る言葉。
食うことは今日食い、言うことは明日言え食べ物は味のよいうちに早く食べるのがよいが、言葉はすぐ口に出さず、よく考えてから言うのが賢明だということ。
食うた餅より心持ちごちそうや贈り物そのものよりも、それをしてくれた相手の好意や心遣いのほうがありがたいということ。
食うに倒れず病むに倒れる食べて暮らす費用だけで財産を失うことは少ないが、病気になると医薬代がかさみ、家計や暮らしが立ち行かなくなることがあるということ。
食うべき折に食わざるは粮なき者となる好機が訪れたときに行動しなければ、のちに必要なものを得られず、困ることになるというたとえ。
食おうとて痩せる食べて暮らすために働きながら、その苦労のために、かえって痩せるほど心身をすり減らすこと。
釘の裏を返す打った釘の先を裏側で曲げ、抜けないようにすることから、間違いのないように念を入れて確かめることのたとえ。
釘の曲がりは鉄鎚で直せ悪い癖を直すには、甘い方法ではなく、厳しい方法を用いなければならないというたとえ。
公家にも襤褸高貴な身分の人でも、粗末な衣服を着ていれば、卑しく見えるというたとえ。
公家の位倒れ身分や地位は高いのに、収入や実質がそれに伴わず、その地位にふさわしい体面を保てないことのたとえ。
臭い物に蠅たかる悪い性質や考えをもつ者のところには、同じような者が集まるというたとえ。
臭い物に蓋をする悪事や醜聞など、知られると都合の悪いことを、根本から解決せず、一時しのぎに隠そうとするたとえ。
臭い者身知らず他人の欠点には気づいても、自分自身の欠点や短所はなかなか自覚できないというたとえ。
草腐しの雨は七日続く秋雨が、草を腐らせるほど何日も長く降り続くこと。
腐っても鯛もともと優れたものや価値の高いものは、状態が悪くなったり落ちぶれたりしても、なお相応の値打ちを保つというたとえ。
楔を以て楔を抜く悪や害を取り除くために、別の悪や害を利用することのたとえ。
腐り縄に馬を繋ぐ危険で頼りにならないものを当てにすること。
腐り縄にも取り所捨てるほかないように思える物にも、使い方によっては役立つところがあるというたとえ。
腐れ縁は離れず長く続いている好ましくない関係は、断とうとしてもなかなか断ち切れないということ。
櫛が通りにくいときは雨髪に櫛が通りにくいときは、空気中の湿度が高く、雨が近い兆しだということ。
九尺二間に戸が一枚間口が九尺、奥行きが二間で、入口の戸が一枚だけというほど、非常に狭く粗末な住まいのたとえ。
孔子の倒れ孔子のような聖人でも、ときには失敗することがあるというたとえ。
孔雀は羽ゆえ人に捕らる美点や優れた才能を持っているために、かえって災いや不幸を招くことのたとえ。
鯨に鯱つきまとって害を与えること。
鯨も魚、白魚も魚大きな鯨も小さな白魚も、魚であることには変わりがないことから、形の大小によって軽んじたり、差別したりしてはいけないということ。
楠の木分限、梅の木分限長い年月をかけて着実に財産を築いた金持ちと、短期間に急に財産を得た成金とを、楠と梅にたとえて対照的にいう言葉。
薬あればとて毒を好むべからず救いがあるからといって、それを当てにして、わざと悪い行いをしてはならないという戒め。
薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い身のためになる忠言は厳しく聞きづらいが、身を誤らせる甘言や誘惑は心地よく感じられるということ。
薬人を殺さず、医師人を殺す物そのものに罪があるのではなく、それを扱う人の判断や使い方に責任があるということ。
薬も過ぎれば毒となるどんなによいものでも、度を越せば、かえって害になるというたとえ。
薬より養生健康を保つには、病気になってから薬に頼るよりも、ふだんから体をいたわり、生活を整えることが大切だという教え。
癖ある馬に能あり一癖ある人のほうが、かえって人並み以上の能力を持っていることがあるというたとえ。
癖ある馬に乗りあり癖のある馬にも適した乗り方があるように、一癖ある人でも、接し方や任せ方しだいで、その個性を生かすことができるというたとえ。
癖なき馬は行かず一癖ある者のほうが、ただおとなしいだけの者よりも、いざというときに役に立つというたとえ。
曲者の空笑い一癖あって油断できない者が、本心を隠して見せる信用できない作り笑い。
下り坂に腰を押す衰えかけている人や物事に、さらに衰えを早めるような働きかけをすること。
口あれば京へ上る口があれば人に道を尋ねながら、遠い都にまでたどり着けるということ。
口あれば食い、肩あれば着る人は生きている限り、何とか衣食を得て暮らしていけるものだから、先の生活を必要以上に心配することはないというたとえ。
口から出れば世間秘密は、ひとたび口に出せば世間に広まり、もはや秘密ではなくなるという戒め。
口が動けば手が止む話に夢中になると、仕事をする手がおろそかになり、作業が進まなくなること。
口先の裃言葉遣いだけは丁寧で相手を敬っているように見えるが、実はうわべだけで誠意がないこと。
口自慢の仕事下手話すことは達者だが、実際の仕事をさせると、さっぱりできないこと。
口叩きの手足らず口数ばかりが多く、口で言うほど仕事ができないこと。
口でけなして心で褒める表面では相手を悪く言いながら、心の中では高く評価していること。
口では大阪の城も建つ口先だけなら、どれほど大きく立派なことでも言えるというたとえ。
口と財布は締めるが得余計なおしゃべりと、むだな出費は慎んだほうがよいということ。
蛇の口裂け欲が深すぎるために、かえって災いを招き、自分の身を滅ぼすことのたとえ。
口に甘いは腹に毒相手の甘い言葉につられて気を許すと、策略にはまり、害を受けるというたとえ。
口に栄耀、身に奢り食べ物や衣服にぜいたくをし、華やかな暮らしをすること。
口に地代は出ない言葉を口にするだけなら費用はかからないとして、身勝手なことを好き放題に言うことのたとえ。
口には関所がない人の口から出る言葉には、それをさえぎる関所がないので、どんなことでも自由に口にできるというたとえ。
口は口、心は心口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。
口は重宝口先では何とでも都合よく言えるが、実際は言葉どおりではないこと。
口は閉じておけ、目は開けておけ余計なことをしゃべらず、周囲の様子や物事を注意深く観察せよという教え。
口は虎、舌は剣不用意な言葉は人を傷つけるだけでなく、話した本人の身を滅ぼすこともあるため、発言を慎むべきだという戒め。
口は災いの元不用意に口にした言葉が、自分に災難を招く原因になること。
口弁慶口先では達者で勇ましいことを言うが、実際には行動が伴わない人のたとえ。
沓の蟻、冠を嫌う狭い知識や見識にとらわれ、そこから抜け出そうとしないこと。
轡の音にも目をさますわずかな物音や変化にもすぐ気づくほど、用心深く敏感であること。
国に盗人、家に鼠どのような物事にも、その内部に入り込んで害を及ぼすものがあるというたとえ。
国破れて山河あり戦乱によって国や町が荒れ果てても、山や川などの自然は変わらず残っているということ。
九は病、五七は雨に四つ旱、六つ八つならば風と知るべし地震が起きた昔の時刻によって、その後に病気・雨・日照り・強風のどれが起こるかを占った言い伝え。
九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う欠点や誤りをもつ大勢の者が、ごく少数の正しい者を悪く言ったり、あざ笑ったりすること。
首縊りの足を引く ひどく困っている人に、さらに打撃を与え、いっそう苦しい状態へ追い込むこと。
首振り三年ころ八年尺八では、首やあごを動かして音を調節する技術を身につけるのに三年、コロコロという高度な奏法を身につけるのに八年かかるということ。
窪い所に水溜まる条件の備わった所には、人・物・利益・幸運などが自然に集まること。
雲に梯とても実現しそうにない高い望みのたとえ。
蜘蛛の巣で石を吊る到底実現できないこと、または、支えがきわめて不安定で危険なことのたとえ。
蜘蛛は大風の吹く前に巣をたたむ災難が起こる前に、その前触れを察して用心し、被害を未然に防ぐことのたとえ。
雲を掴んで鼻をかむとうてい実現できないことや、無理な相談のたとえ。
供養より施行亡くなった人を供養するよりも、生きている人に物を施して助けるほうが大切だということ。
鞍掛け馬の稽古実際の場に触れず、代用品や理屈の上だけで行う、役に立たない練習や修行のたとえ。
暗がりから牛物の区別がつかず、全体の様子がはっきりしないことのたとえ。
暗がりに鬼を繋ぐ正体や内情がはっきり分からず、何となく気味が悪いことのたとえ。
暗がりの渋面何の効果もないこと。
暗がりの恥を明るみへ出す隠しておけば知られずに済む恥を、自ら騒ぎ立てたり荒立てたりして、かえって世間に広めること。
苦楽は生涯の道連れ人の一生には苦しいことと楽しいことの両方があり、どちらか一方だけが続くものではないということ。
水母の風向かい強い相手や避けられない成り行きに逆らっても、力が及ばず、抵抗が無駄に終わることのたとえ。
水母の行列水母が勝手気ままに泳ぐように、人などがきちんと並ばず、列がばらばらになっていることのたとえ。
暗闇の鉄砲向こう見ずに、または当てずっぽうに物事をすることのたとえ。
暗闇の頬被り無益なこと、無用なことのたとえ。
苦しい時には親を出せ言い訳に困ったときには、親の病気などを持ち出し、親を口実にしてその場を切り抜けよということ。
苦しい時の神頼みふだんは神仏を信じない人が、苦しい状況に陥った時だけ、神仏に祈って助けを求めること。
車は海へ舟は山物事が本来あるべき状態とは逆になっていることのたとえ。
車を馬の前に置く物事を進める順序が逆になり、本来先にすべきことを後回しにすることのたとえ。
紅は園生に植えても隠れなし優れた人物は、どのような場所にいても周囲から抜きん出て、人目につくというたとえ。
暮れぬ先の提灯手回しよく準備すること。
黒い雲が出ると雨空に黒く見える雲が現れると、間もなく雨が降りやすいということ。
黒犬に嚙まれて灰汁の垂れ滓に怖じる一度ひどい目に遭うと、それに似た物や出来事まで、すべて怖く思うようになることのたとえ。
食わず貧楽高枕名誉や利益をむやみに求めず、生活は貧しくても、心安らかに暮らすことのたとえ。
食わせておいて扨と言いごちそうをして相手に恩を感じさせ、頼み事を断りにくくしてから、用件や要求を切り出すこと。
食わぬ飯が髭に付く身に覚えのない疑いをかけられ、無実の罪を負わされることのたとえ。
食わぬ犬をけしかける気の進まない者をそそのかし、ある行動をさせようとすること。
食わぬ殺生生き物を何の役にも立てず、むやみに殺すこと。
鍬を担げた乞食は来ないまじめに働く者は、物乞いをするほど生活に困ることはないというたとえ。
君子危うきに近寄らず君子は身を慎み、危険な物事には初めから近づかないということ。
君子に二言なし徳のある立派な人は、軽々しく約束せず、一度口にしたことには責任をもち、前言をひるがえさないということ。
君子は交わり絶ゆとも悪声を出ださず君子は絶縁した人のことも悪く言わないということ。
葷酒山門に入るを許さずねぎやにんにくなどの臭いの強い野菜(葷)と酒は仏道修行の妨げになるので、寺の門から中に持ち込んではならないという意味。
薫は香を以て自ら焼く才能ある人は自らの才能のせいで身を滅ぼすということ。
君命に受けざる所あり主君の命令でも従わないこともある。
薫蕕は器を同じくせず善人や大人物と悪人や小人物は同じ場所にいることができないということ。
愚者の百行より知者の居眠り愚かな者の数多くの行いも、知恵のある者の居眠りにさえ及ばないというたとえ。
軍者ひだるし儒者寒し軍法者や儒学者は立派なことを言うが、金儲けは下手で衣食に困ることを皮肉ることば。
軍は和にあって衆にあらず戦いに勝つには心を一つにすることが大事で、兵の数ではないということ。
群盲象を評す物事の一部分だけを理解して、全体を分かったつもりになることのたとえ。
軍門に降る戦争に負け、降参する。



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