当サイトの中から、怖い意味を持つことわざを厳選しました。
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死に関する本当は怖いことわざ

朝に紅顔有りて夕べには白骨と為る
(あしたにこうがんありてゆうべにははっこつとなる)
元気のよい紅顔の少年が、不意に死んで骨になってしまうくらい、人生は無常で、人の生死は全く予想も出来ないということ。「紅顔」は年若い者の血色のよい顔。
引導を渡す
(いんどうをわたす)
相手に仕方がないことだとあきらめさせること。死者を葬る際に経文や法語を唱えること。死を免れられないことや、最終的な宣言をすること。
飢えて死ぬはひとり、飲んで死ぬは千人
(うえてしぬはひとり、のんでしぬはせんにん)
餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。
親が死んでも食休み
(おやがしんでもじきやすみ)
どんなに忙しくても、食後の休憩は大切というたとえ。忙しくても、休むときに休まないと健康にも良くないことと、能率も悪くなるということ。
鬼籍に入る
(きせきにいる)
死ぬことを遠回しにいう言葉。
薬人を殺さず薬師人を殺す
(くすりひとをころさずくすしひとをころす)
薬それ自体は人を殺さないが、その薬を与えた人間の判断ミスによって人が死ぬことはあるということば。
首縊りの足を引く
(くびくくりのあしをひく)
ピンチに陥っている人に対して、追い打ちをかけるようなひどいことをさらにすること。
狡兎死して走狗烹らる
(こうとししてそうくにらる)
兎(うさぎ)が捕まって死んでしまえば、猟犬もいらなくなって煮て食われてしまう。必要なときにはよく使われるが、いらなくなると簡単に捨てられてしまうことのたとえ。
災難なら畳の上でも死ぬ
(さいなんならたたみのうえでもしぬ)
災難はいつどこで起こるか予測不可能なこと。
死せる孔明生ける仲達を走らす
(しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす)
亡くなったあとでも、生前のままの威力が保たれていて、生きている者を恐れ、震え上がらせることのたとえ。
死中に活を求める
(しちゅうにかつをもとめる)
助かる見込みがない絶望的(せつぼうてき)な状況で、生きのびる道を探すことのたとえ。窮地(きゅうち)の打開策として、あえて危険を冒(おか)すこと。
士は己を知る者のために死す
(しはおのれをしるもののためにしす)
男子たる者、自分の真価を認めてくれる人のためには、命をすててでも応えるということ。
死んだ子の年を数える
(しんだこのとしをかぞえる)
死んでしまった子が生きていれば幾つになると計算するように、言っても仕方のない過ぎ去ったことについてあれこれ愚痴をこぼすこと。
死んで花実が咲くものか
(しんではなみがさくものか)
枯れた草木には花も咲かず、実もならない。同じように、人間も死んでしまえばおしまいだということ。
先祖に討ち死にさせて高枕
(せんぞにうちじにさせてたかまらくら)
その家に伝わる遺産で安逸に暮らしている者をあざけっていうことば。
曾参人を殺す
(そうしんひとをころす)
嘘も積み重なれば、人はそれがさも真実であるかのように信じてしまうこと。
毒を食らわば皿まで
(どくをくらわばさらまで)
一度悪事に手を出したのならばどこで終わっても悪事は悪事のため、それならばいっそうの事開き直って、最後まで突き通すという意味。また、一度手を出したものは最後までやり通すという意味でもある。
人参飲んで首縊る
(にんじんのんでくびくくる)
後先考えずに身分不相応なことをして、身を持ち崩してしまうことのたとえ。
一人娘が妹を連れて井戸に飛び込んで焼け死ぬ
(ひとりむすめがいもうとをつれていどにとびこんでやけしぬ)
この世の中で「あり得ないこと」「起き得ないこと」のたとえ。
百人を殺さねば良医になれぬ
(ひゃくにんをころさねばりょういになれぬ)
医者は患者を実験台にして、腕を磨いていくものであるということ。
身体に関する本当は怖いことわざ

一敗地に塗れる
(いっぱいちにまみれる)
二度と立ち上がることができないほど、徹底的にうち負かされることのたとえ。
骨肉相食む
(こつにくあいはむ)
肉親どうしがたがいに争う。
焦眉の急
(しゅうびのきゅう)
危険が差し迫っていること。非常に切迫して急を要する事態。
尻に火が付く
(しりにひがつく)
ものごとがせっぱつまって。のんびりしていられなくなる。
寸鉄人を刺す
(すんてつひとをさす)
短く鋭いことばで、人の急所をぐさりと突くこと。
血で血を洗う
(ちでちをあらう)
殺傷(さっしょう)に対して、殺傷で応じることのたとえ。親子兄弟、肉親同士など、血のつながっている者どうしが流血の争いをすることのたとえ。悪事に対して、悪事に対処することのたとえ。
爪に火を灯す
(つめにひをともす)
非常にけちである事。また、極端に倹約する事。ひどく貧しい生活をする事。
面の皮を剥ぐ
(つらのかわをはぐ)
悪人や恥知らずな者の正体をあばき、こらしめること。
剣の刃を渡る
(つるぎのはをわたる)
非常に危険なことをするたとえ。
寝首を掻く
(ねくびをかく)
油断させておいて、卑劣な手段を用いて相手をおとしいれる。
刎頸の交わり
(ふんけいのまじわり)
「刎頚」とは、首をはねることで、その友人のためなら首をはねられても悔いはないと思うほどの、親しい交わりの事。きわめて親密な付き合いの事。
目で殺す
(めでころす)
色っぽい目つきで相手を夢中にさせる様子。
老骨に鞭打つ
(ろうこつにむちうつ)
年とっておとろえている者が、力を奮い起こして物事にあたる、というたとえ。
痛みに関する本当は怖いことわざ

痛む上に塩を塗る
(いたむうえにしおをぬる)
悪いことの上に、さらに悪いことが起きることのたとえ。困っていることの上にさらに困ることが重なるたとえ。
火中の栗を拾う
(かちゅうのくりをひろう)
自分ではなく他人の利益のために、そそのかされ危険をおかし、酷い目にあうことのたとえ。
酒買って尻切られる
(さけかってしりきられる)
酒をおごってやった相手に尻を切られるということから、善意でしたことを仇で返されるたとえ。
断腸の思い
(だんちょうのおもい)
はらわたが千切れてしまうほどに、深く悲しいことのたとえ。
頂門の一針
(ちょうもんのいっしん)
人の急所を鋭く突いた厳しい戒めのこと。
時の用には鼻を削げ
(ときのようにははなをそげ)
ピンチや緊急事態の時には、どんな手段でも取れというたとえ。
年寄りの冷や水
(としよりのひやみず)
高齢者なのに不相応な、危ないことや差し出た振る舞いをする事。自分の年齢も考えずに無茶をすることは健康に良くないという事。
塗炭の苦しみ
(とたんのくるしみ)
酷く、耐え難い苦しみや苦痛を味わうことを意味する。
煮え湯を飲まされる
(にえゆをのまされる)
信用(信頼)している人や身内、気を許している人に裏切られて、酷い目に遭うことを意味します。
肉を切らせて骨を断つ
(にくをきらせてほねをたつ)
自分も傷つくことを覚悟して、それ以上の重傷を相手に負わせるという意味。強敵に立ち向かう時の心構え。
粉骨砕身
(ふんこつさいしん)
力の限り懸命に働くこと、力の限り努力すること。
病膏肓に入る
(やまいこうこうにいる)
不治の病にかかること。転じて、ある物事に熱中してどうしようもなくなること。
呪いに関する本当は怖いことわざ

恨み骨髄に徹す
(うらみこつずいにてっす)
心の底から非常に深く恨むこと。人を恨む気持ちが骨の奥までしみ通ること。
口は禍の門
(くちはわざわいのもん)
不用意な発言は身を滅ぼす要因になるため、発する言葉は十分に慎むべきだという事。何気なく言った言葉が元で災難を招き、身を滅ぼすこともあるので、発言をする際には慎重にすべきだという事。
触らぬ神に祟りなし
(さわらぬかみにたたりなし)
神様と関わり合いにならなければ、神様の祟りを受けることがないように、何事も関係を持たなければ災いが身に及ばないということ。
白羽の矢が立つ
(しらはのやがたつ)
多くの人の中から選び出される。
千人の指さす所病なくして死す
(せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす)
大勢の人から後ろ指をさされたら、病気でなくても死んでしまうということ。
大吉は凶に還る
(だいきちはきょうにかえる)
吉は縁起がいいが、それよりも縁起がいいとされる大吉は、かえって縁起の悪いことにつながるというたとえ。人生は、ほどほどのところがいいということ。
他人の疝気を頭痛に病む
(たにんのせんきをずつうにやむ)
他人のことを心配しすぎてしまうこと。人の頭痛に同情しすぎて、自分まで頭痛になってしまうこと。
天に唾する
(てんにつばする)
人に向かって何か害を与えようとすると、かえって自分が被害を受けるという事。
毒を以て毒を制する
(どくをもってどくをせいする)
この場合の毒とは、悪やそれらに関わるものを指し、悪事には悪事を、悪人には悪人を利用してそれらを滅することを意味する。
人を呪わば穴二つ
(ひとをのろわばあなふたつ)
他人を呪い殺して墓穴に入れようとする者は、自分も同じ目に遭ってもう一つの墓穴に入るようになる。他人の不幸を願えば自分も不幸になるという戒め。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな)
幽霊が出るのではないかとびくびくしていると、枯れた薄の穂のようなつまらないものでも幽霊に見えたりするという意味。怖い怖いと思っていると、なんでもないものまで恐ろしく感じるたとえ。
地獄・鬼に関する本当は怖いことわざ

阿鼻叫喚
(あびきょうかん)
悲惨な状況に陥り、泣き叫び救いを求めるさまのたとえ。
板子一枚下は地獄
(いたごいちまいしたはじごく)
船乗りという仕事はとても危険だということ。
鬼が住むか蛇が住むか
(おにがすむかじゃがすむか)
世の中には、どのような考えの人が住んでいるのかわからないというたとえ。また、人の心にはどのようなことが潜んでいるのかわからないこと。
鬼を語れば怪至る
(おにをかたればかいいたる)
この世のものではない存在について語ると、必ず不思議な現象が起こるということ。
疑心暗鬼
(ぎしんあんき)
心に疑いを抱いていると、なんでもないことまで疑わしく不安に思えてくること。疑いがつのり何でもないことまで疑わしく不安に思えてくること。
賽の河原
(さいのかわら)
子供が死んでから行くと言われている、冥界の三途の川にある河原。むだな努力のたとえ。
地獄の一丁目
(じごくのいっちょうめ)
破壊や困難にいたる第一歩のこと。非常に恐ろしい場所のたとえ。
地獄の沙汰も金次第
(じごくのさたもかねしだい)
この世のことはすべて、お金さえあれば解決できるという意味。
地獄も住み処
(じごくもすみか)
ひとたび住み慣れてしまえば、たとえ地獄のようなひどい所でも、そこが住み良くなってくるというたとえ。
寺の隣に鬼が棲む
(てらのとなりにおにがすむ)
この世の中には善人と悪人が入り混じって住んでいるということ。
奈落の底
(ならくのそこ)
抜け出すことのできないどん底の状態。「奈落」は地獄の意味。
百鬼夜行
(ひゃっきやぎょう)
悪人どもが時を得て、勝手に振る舞うこと。また、多くの人が怪しく醜い行動をすること。
幽明境を異にする
(ゆうめいさかいをことにする)
「幽」は暗い冥土、「明」は明るい現世のこと。「境」はある部分の場所、範囲。死別すること。あの世とこの世の境界を越えた者とは、再び現世で出会わないことから。
動物に関する本当は怖いことわざ

生き馬の目を抜く
(いきうまのめをぬく)
「生き馬の目を抜く」とは、「素早く事をするさま。また、他人を出し抜いて利益を得る様子です。抜け目がなくて油断も隙もない」というような意味です。また、故事などから生じたことわざではなく、素早く物事をすることを「生きた馬の目ですら抜き取ってしまうほど早い」と喩えた表現です。
犬も歩けば棒に当たる
(いぬもあるけばぼうにあたる)
じっとしていれば良いのに、出しゃばったばかりに思わぬ災難に遭う。積極的に行動すると、思いがけず良い事がある。
飢えた犬は棒を恐れず
(うえたいぬはぼうをおそれず)
困窮した者は、危険を顧みずに悪事に手をそめることがあること。
獅子身中の虫獅子を食らう
(しししんちゅうのむしししをくらう)
死馬の骨を買う
(しばのほねをかう)
とりあえず手はじめに平凡な人を優遇しておくと、それを伝え聞いた優秀な人がおのずと集まってくるということ。
前門の虎後門の狼
(ぜんもんのとらこうもんのおおかみ)
困ったことや、災難から逃れることができたと思ったら、また困ったことや災難にあうというたとえ。
角を矯めて牛を殺す
(つのをためてうしをころす)
小さな欠点を無理に直そうとして、かえって全体をだめにすることのたとえ
虎の威を借る狐
(とらのいをかるきつね)
権威や権勢、実力を持つ者に頼って、威張る小者の事。「虎が狐を食おうとしたところ、狐は自身が天帝から百獣の王に任命されているため、食べたら天帝の意にそむくことになると伝えた。嘘だと思うならついて来い、と言われた虎は、狐の後に続くと、行き合う獣たちはみな逃げ出していく。虎は獣たちが自分を恐れていたことに気づかず、狐を見て逃げ出したのだと思い込んだ。」という記述から。
杯中の蛇影
(はいちゅうのだえい)
疑心を起こせば、何でもないことにも神経を悩ますことのたとえ。
蛇の生殺しは人を噛む
(へびのなまごろしはひとをかむ)
痛めつけたまま、半死半生のままにしておいたことで、怨みを受けて害を招くということ。災いの根源を完全に取り除かなかったことで、身に害が及ぶこと。
藪蛇
(やぶへび)
つつく必要のない藪をつついたために蛇が出てきたということで、余計なことをして災いを招くたとえ。わざわざ藪をつついて蛇を追い出し、その蛇に噛まれるという行為が愚かなことから。いらぬことをしたせいで、かえって災いをまねいてしまうこと。
欲の熊鷹股裂くる
(よくのくまたかまたさくる)
あまりに欲が深いと、自分の身に災いをもたらすというたとえ。熊鷹が二頭の猪をつかんだところ、猪は驚いて左右に分かれて逃げ出したが、どちらも逃がすまいと放さなかったっために、熊鷹の股が裂けて死んでしまったという昔話から。