当サイトのことわざの中から、『ことばの表現や内容が面白い、笑える、変わっている』と感じたものを100個選び、五十音順に並べました。
この記事で「面白いことわざ」を覚えてみてくださいね。
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目次
「あ行」の面白いことわざ
開いた口へ牡丹餅
思いがけない幸運が舞い込んでくることのたとえ。
努力をしていないにも関わらず、幸運に恵まれることのたとえ。
慌てる乞食は貰いが少ない
焦ったり、目先の利益だけを求め事を進めると、かえって失敗し、結果的に損をすることを言う。
開けて悔しき玉手箱
期待していたものが、結果を見ると予期に反した意外なものであることがわかって残念という意味。
垢も身の内
垢も体の一部分には違いないのだから、丹念にこすり落とすことはないという、長風呂の人に対する冷やかしのことば。
朝日が西から出る
とうていあり得ないことのたとえ。
あの声で蜥蜴食らうか時鳥
人や物事は必ずしも外見だけが全てではなく、外見と中身が同じではないこともあるというたとえ。
頭の黒い鼠
ねずみではなく、髪の黒い人間を指していることばで、家の中の物を盗む人のたとえ。物がなくなったときなどに、犯人はねずみではなく、家にいる人間であることをそれとなく言うことば。
悪女の深情け
顔かたちのよくない女性は情け深く、嫉妬心が強いものだということ。ありがた迷惑のたとえ。
秋茄子は嫁に食わすな
秋にできるなすは美味しいから嫁には食べさせるなという、姑(しゅうとめ)から嫁への意地悪なことば。また、秋なすを食べると体が冷えて毒だから嫁には食べさせるなという、姑から嫁への思いやりのことばともいわれている。
行きはよいよい帰りは怖い
行きは何事もなくうまくいくだろうが、帰りはひどい目にあうかもしれないということ。
犬は人に付き猫は家に付く
犬は家人になつき、引っ越しにもついて行くが、猫は人よりも家の建物・場所になじむという意味。犬と猫の違いを表した言葉で、犬は飼い主である人間から受けた恩を一生忘れないというたとえ 。
言いたいことは明日言え
言いたいことがあったら、すぐ口に出さずに、一晩じっくり考えてから口にした方が、失言せずにすむという事。
色気より食い気
色気よりも食い気のほうが優先するというたとえ。外見よりも実質、虚栄よりも実益を優先するということ。
一杯は人酒を飲む、二杯は酒酒を飲む、三杯は酒人を飲む
少量のうちはよいが、大量に酒を飲むと自制が利かなくなるというたとえ。
鼬の最後っ屁
窮地(きゅうち)に追い込まれた時などに使う非常手段のたとえ。
磯の鮑の片思い
自分が一方的に相手のことを好きなこと。片思いをしゃれていうことば。
芋の煮えたも御存じない
世間を知らずに育った人や、甘やかされて育った人を、からかったり、あざけたりする言葉です。
運根鈍
成功するには、運がよいこと、根気があること、ねばり強いことの三つが必要だということ。
瓜に爪あり爪に爪なし
「瓜」という字と「爪」という字を混同せずに正しく覚えるためのことば。
内弁慶の外地蔵
家のなかでは弁慶のようにいばっているのに、いったん外にでると意気地(いくじ)がなくなる弱虫なこと。
馬に乗るとも口車に乗るな
うまい話や巧みな言葉にうっかり乗ると、ひどい目にあうから気をつけるべきだという事。都合のいい話には、用心すべきだと言う事。
内で掃除せぬ馬は外で毛を振る
家庭内でしつけをされていない子供は、外に出ると家での教育や躾(しつけ)の具合ががすぐに分かってしまうという事。また内輪だけの事と悪い習慣などを隠していても、外に出てやはり悪い癖が出るのですぐ広まってしまう事。
海の物とも山の物ともつかぬ
・出世するかしないか、成功するかしないかなど、これから先どうなるのか見当も予測もつかないこと。
・どのようになるか、どのようなものか、どのようにすればいいのか、どちちらかに決めがたいことのたとえ。
江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ
江戸っ子の気前のよさ、金離れのよさを自慢したことば。
女三人寄れば姦しい
女性という人々は時におしゃべり好きなため、そんな人たちが3人も集まると五月蠅くて仕方がないという意味。
遅かりし由良之助
手遅れだったことをいう言葉。
親子は一世、夫婦は二世、主従は三世
親子のつながりは現世だけのことであり、夫婦は現世だけでなく来世にもつながり、主従は過去・現世・来世のつながりがあるということ。
親馬鹿子馬鹿
自分の子どもを愛し可愛がるあまり客観的に子どもを見ることができず、子どもの愚かさ加減に気づかない。また、子どもはこどもで親の行き過ぎた愛情に甘え慣れ、悪行を働くということ。
お前百までわしゃ九十九まで
夫婦が仲良く、ともに長生きするように願う言葉。
鬼も十八番茶も出花
どんなものにも、その魅力がいちばん発揮される時期があるということ。女性は誰でも年ごろになると、色気や魅力が出てくるというたとえ。
恐れ入谷の鬼子母神
恐れ入りました。という意味で使う言葉。
陸に上がった河童
能力の高い人でも、自分に適した環境から離れると、本来の力を発揮する事ができず無能になってしまうという意味です。
鬼の居ぬ間に洗濯
怖い人・気詰まりする人・気兼ねする人がいない間に、思いっきりくつろいで息抜きをするという意味です。
「か行」の面白いことわざ
金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い
金持ちは金が溜まれば溜まるほど金に汚くけちになり、心まで汚れるというたとえ。煙草の吸い殻が溜まる灰吹きのようなものだということ。「灰吹き」は煙管の吸い殻をたたいて入れる竹筒で、煙草盆に付いている。
金の草鞋で探す
根気強く人や物を探し求めること。
稼ぐに追いつく貧乏なし
真面目にこつこつと仕事をし稼いでいれば、貧乏になることはないという意味。
駆けつけ三杯
飲みの席に遅れてきたものは、言い訳は必要なく罰として三杯立て続けにお酒を飲まされるということ。
勘定合って銭足らず
理論と実践は、一致しないというたとえ。
借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔
お金や物を借りるときには、相手の機嫌を取るためににこにこ優しい顔をするが、返すときには、渋くて不機嫌な顔になるということ。人間は身勝手だというたとえ。
気が利きすぎて間が抜ける
機転をきかせすぎた結果、肝心なところでかえって手落ちが生じてしまうこと。また、よく気が利くのに、どこか不注意なところがあること。
鬼籍に入る
死ぬことを遠回しにいう言葉。
狐を馬に乗せたよう
動揺して落ち着かないさま。また、言うことが当てにならず信用できないことのたとえ。
京の着倒れ、大阪の食い倒れ
京都の人は衣服に金をかける着道楽、大阪の人は飲食に金をかける食道楽の気風があるという事。
京の夢大阪の夢
主に夢の話や夢のような話をする前にいうおまじないのような言葉で、夢は不思議なものであるという事。夢では様々な願望が叶うものだという事。人それぞれ願望は違うという事。
聞いて極楽見て地獄
人の話で聞いた内容と、実際に見た差がはげしいこと。
臭い物に蓋をする
都合の悪いことや醜聞を、他に漏れないように一時しのぎの方法で隠す事。
また、根本的な解決をはからずに、一時しのぎの手段で他人に知られないようにするという事。
米の飯と天道様は何処へ行っても付いて回る
どこへ行っても、日の光はさすし、食っていくくらいのことはできるということ。楽天的な生き方。また、雇われた者が仕事を替えるときに捨て台詞ぎみに使う。
小姑一人は鬼千匹に向かう
嫁にとって、夫の姉や妹は、千匹の鬼を相手にするくらいに手ごわく、扱いが難しいものだというたとえ。
権兵衛が種まきゃ烏がほじくる
人が苦労してやった事を、誰かが後からぶち壊してしまう例え。せっかくのほねおりが無駄になる例え。
コップの中の嵐
ある限られた範囲内で起きた大局には影響のないもめごと。
「さ行」の面白いことわざ
魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ
何事にも適任者がいるということ。
三遍回って煙草にしょ
休むことを急いであと回しにしないで、念には念を入れて落ち度のないように気をつけようというたとえ。
地獄の釜の蓋も開く
正月の十六日と盆の十六日には、地獄でも罪人を煮る釜の蓋を取って鬼が休むというくらいだから、この世でも仕事を止めようということ。
知らぬ顔の半兵衛
何もかも知っているのに、とぼけて知らないふりをすること。または、そうする人。
児孫のために美田を買わず
子孫のために財産を残すと、かえって良い結果にならないことから、そうしないこと。
地獄の一丁目
破滅や困難に向かう第一歩。
地震雷火事親父
世の中でおろそしいとされるものを、順番に並べた言葉。
雀百まで踊り忘れず
雀は地面を歩く時に、ちょんちょんと踊りを踊るように飛び跳ねて歩く癖があり、その癖が死ぬまで抜けないように、幼い頃についた習慣は改まりにくいというたとえ。とくに、若い頃に身についた道楽がいくつになってもやまないたとえにいう。
銭ある時は鬼をも使う
金さえあれば、たとえ恐ろしい鬼であっても思いのままに使役することができるというわけで、金の力の大きさをいったもの。
その手は桑名の焼き蛤
うまいことをいっても、そんな計略には引っかからないというたとえ。
総領の甚六
長男や長女は、甘やかされて大事に育てられるので、弟や妹に比べると、おっとりしていて世間知らずが多いということのたとえ。
「た行」の面白いことわざ
卵に目鼻
色白でかわいらしい顔立ちのことをいい、主に、女性や子供についていう。
立っている者は親でも使え
忙しい時や急を要する場合は、誰でも良いからそばにいる者に用事を頼むのが良いという事。
大山鳴動して鼠一匹
前触れや騒ぎばかりが大きい割には、実際は対した事が無かった事。結果が小さかった事。
つうと言えばかあ
おたがいによく相手の気持ちや言うことが通じあうこと。また、そういう関係。
天知る、地知る、我知る、人知る
悪事や不正は必ず発覚するものだというたとえ。
天上天下唯我独尊
宇宙間に自分より尊いものはないという意。
亭主の好きな赤烏帽子
主人が好きなものなら、たとえそれが風変わりなものであっても、家族はそれに合わせて従わねばならないという事。
泥棒に追い銭
盗人に物を盗まれた上に、銭を追加して与えること。損をした上に、さらに損をするたとえ。
虎は死して皮を留め、人は死して名を残す
虎は死んでもあの美しい毛皮が残るように、人も死んだとしても後世に名が残るような生き方をするようにという意味。
年寄と仏壇は置き所が無い
敬遠したいにも、処置に困って、持てあましてしまうという事。場所をとるという事。
遠くの親戚より近くの他人
いざというときに頼りになるのは、遠くの親類より近くの他人である。
「な行」の面白いことわざ
鳴く猫は鼠を捕らぬ
ペラペラとよく喋るものに限って、口先だけで実行に移さないという意味。
日光を見ずして結構と言うな
日光にある東照宮という建物の美しさを、ほめて言ったことば。
女房の妬くほど亭主もてもせず
女房というものはとかくやきもちをやくものだが、夫は女房が考えるほどもてないということ。
女房と畳は新しい方が良い
あたらしいものは、すべて美しい
盗人の昼寝
何も考えていなさそうな、何も目的がなさそうな行為でも、その後の行動のために必要な行為である事の例え。
猫糞を決め込む
悪い事をしても、知らん顔を決め込むという意味です。人の物を隠して、自分の物にしてしまうという意味もあります。
「は行」の面白いことわざ
馬鹿があればこそ利口が引き立つ
世の中は、利口な人や愚かな人など、様々な人がいて成り立っているから、愚かな人がいることで利口な人が引き立っているというたとえ。
人はパンのみにて生くるものに非ず
人は物質的な満足を得るだけではなく、精神的な支えがあることで、充実した生活を送ることができるというたとえ。
豚もおだてりゃ木に登る
能力の低い者でもおだてて気分よく働かせれば、能力以上に働くことのたとえ。
河豚は食いたし命は惜しし
快楽や利益は得たいと思う一方で、それに伴う危険や損害を恐れるあまりためらう事。
ぺんぺん草が生える
建物などが取り壊されて空地となり荒れ果てているさまのたとえ。
屁を放って尻窄める
失敗をしたあとで、取りつくろったり、誤魔化そうとしたりすることのたとえ。
下手があるので上手が知れる
下手な人がいるからこそ、上手な人の存在が目立つという事。
煩悩の犬は追えども去らず
欲望などの煩悩というものは、払っても払っても心から離れないということのたとえ。
「ま行」の面白いことわざ
味噌も糞も一緒
外見が似ているというだけでいっしょくたにして、性質が異なっていることや価値の違うことを無視して同じように扱うという意味。
見猿聞か猿言わ猿
人の欠点や短所、過ちや、自分にとって都合の悪いことは、見ない、聞かない、言わないほうがいいというたとえ。
ミイラ取りがミイラになる
人を連れ戻しに行った者が、連れ戻せなくてその人自身も帰ってこないことのたとえ。人を説得にようとした者が、逆に相手に説得されてしまうことのたとえ。
娘一人に婿八人
ひとつしかない物事に、それを欲しかったり希望したりする者が多いということ。
目糞鼻糞を笑う
自分の欠点には気づかないで、他人の欠点をあざ笑うことのたとえ。あざ笑うものも、笑われるものも大した違いはないということ。
「や行」の面白いことわざ
安物買いの銭失い
安いからといって物を買っても、品質が悪かったり、使い道がなかったり、役に立たなくて、結局損をすることになる。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
幽霊が出るのではないかとびくびくしていると、枯れた薄の穂のようなつまらないものでも幽霊に見えたりするという意味。怖い怖いと思っていると、なんでもないものまで恐ろしく感じるたとえ。
与太を飛ばす
でたらめを言う。ふざけてくだらないことを言う。よたる。
宵っ張りの朝寝坊
夜遅くまで起きていること。またその習慣のある人。よふかし。
「ら行」の面白いことわざ
来年の事を言えば鬼が笑う
まだ先の話をあれやこれや言って、見通しのたつはずのない未来について予測するのは、意味がないということ。
ルビコン川を渡る
重大な決断をすることのたとえ。
礼も過ぎれば無礼になる
礼儀もあまり度が過ぎると、お世辞になってみにくいという意味。
ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない
知識のない者や愚かな者が旅に出ても、出発前と同じままで本質は変わらないこと。
「わ行」の面白いことわざ
藁千本あっても柱にはならぬ
藁のように弱いものがただ寄り集まっても、そこに規律(きりつ)や統制(とうせい)がなければ、なんの力にもならないことをいいます。