「猿も木から落ちる」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
猿も木から落ちる
【読み方】
さるもきからおちる
【意味】
どんな名人でも、たまには失敗をすることがあるということ。
どんなに上手でも、ちょっとした油断や気の緩みで、失敗することがあるんやろな。それを恐れて何もせんというよりは、失敗を恐れずに挑戦し続けることが大切なんやな。
【語源由来】
木登りが上手な猿でも、ときには誤って木から落ちることがあるということから。
【類義語】
・河童の川流れ
・弘法にも筆の誤り
・孔子の倒れ
・釈迦も経の読み違い
・天狗の飛び損ない
・上手の手から水が漏れる
・千慮の一失
・竜馬の躓き
【対義語】
・愚者も一得
「猿も木から落ちる」の解説
「猿も木から落ちる」っていうことわざは、すごく得意なことでも、たまには失敗することがあるんだよ、って言いたいときに使う言葉なんだ。
考えてみてね。猿は木登りがメチャクチャ上手だよね。でも、たまには誤って落ちちゃうこともあるんだ。それと同じで、私たち人間も、得意なことやプロの人でも、たまにはミスったり、うまくいかないときがあるんだよ。
この言葉は、だれでも完璧じゃないよ、失敗は誰にでもあることだよ、っていう気持ちを共有するときに使ったりするんだ。失敗してもめげずに、また頑張ろうって気持ちにさせてくれる言葉なんだね。
「猿も木から落ちる」の使い方
「猿も木から落ちる」の例文
- 体育の先生が跳び箱のお手本を見せているときに、手がすべって怪我をした。猿も木から落ちるだね。
- 猿も木から落ちるというが、どんなにすぐれた名人でも、ときには失敗することがあるものだ。
- オリンピック金メダリストの彼が鉄棒を失敗するなんて、猿も木から落ちるだ。
- まさかクラスで成績一位の君が不合格なんて、猿も木から落ちるだったね。
- 料理上手な君が、味付けを失敗するなんて、猿も木から落ちるだよ。
- 運動が得意な僕がリレーで転ぶとは、まさに猿も木から落ちるということだ。
【注意!】間違った例文
❌「ぼくの学校の体育の先生は、サッカーは上手だけれど野球は下手で、よく三振する。猿も木から落ちるだね。」
「猿も木から落ちる」を英語で言うと?
「猿も木から落ちる」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
The best cart may overthrow.
- 直訳:最上の馬車でも転覆することがある。
Even Homer sometimes nods.
- 直訳:ホメロスでさえ時々居眠りする。
- 意味:その道の名人でも、時には失敗することがある。
Even the master sometimes mistakes.
- 直訳:達人もたまに間違える。
To err is human(to forgive divine).
- 直訳:間違うのが人間(許すのが神)。
- 意味:人が失敗するのは自然なことだから、その時に許してあげることが大切だ。
例えば、木登りが得意な猿でも、時々木から落ちることがあるという事実から、このような教訓が生まれたんだ。