【ことわざ】
泥棒に追い銭
【読み方】
どろぼうにおいせん
「おいせん」を「おいぜに」とは読まない。
【意味】
盗人に物を盗まれた上に、銭を追加して与えること。損をした上に、さらに損をするたとえ。
【語源・由来】
盗人に物を盗まれた挙句、さらに金銭をくれてやるという意味から。「追い銭」とは、支払った上に、さらに払う余分な金のこと。
【類義語】
・盗人に追い銭(ぬすびとにおいせん)
・盗人に銀の鉈
・盗人に追いを打つ
【対義語】
ー
【英語訳】
Throwing good money after bad.(損失に対してさらに大金をつぎ込む)
「泥棒に追い銭」の使い方

健太くん!宿題を見せてと言われたから、カバンから出して見ていいわよって言ったけど、カバンの中のクッキーを食べていいとは言っていないわよ。

ええっ。なんでわかったのかな?ちゃんと二枚だけ食べて我慢したのに。

本来、健太くんが自分でやるべき宿題を丸写しさせてあげて、さらに、クッキーを食べられたのでは、泥棒に追い銭だわ。

ごめんなさーい。
「泥棒に追い銭」の例文
- 横領をしていた社員に退職金まで支払うなんて、泥棒に追い銭じゃないか、返却してもらえとほかの社員から言われた。
- 高価なものばかりねだるから、あんな女とは別れたのに、慰謝料まで払わされるなんて泥棒に追い銭だ。
- 大きな航空会社が、経営の危機に瀕したとき、政府が税金で救済すると決めたのだが、国民からは、あれだけ利益を得ていながら、さらに国民の税金で助けるなんて泥棒に追い銭だと反対意見が噴出した。
- 詐欺に合い困っているところに、被害者団体を名乗る人から連絡が来て、弁護料十万円を支払うよう言われ、支払ったら連絡が途絶え、泥棒に追い銭だったと気づいた。
- 詐欺の容疑で逮捕された二人を救済しようと、その友人が裁判支援金を募っているが、限りなく黒に近いあの二人に支援金を払うことは泥棒に追い銭である。