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【鼻に掛ける】の意味と使い方や例文(慣用句)

鼻に掛ける

「鼻に掛ける」の意味とは?

意味

【慣用句】
鼻に掛ける

【読み方】
はなにかける

【意味】
他よりも優れていることを自慢する。

ことわざ博士
「鼻に掛ける」という表現は、自分が何かを達成したり、何か特別なものを持っているときに、それを自慢したり、得意になったりする様子を指すんだ。
助手ねこ
つまり、「自分がええことしたときに、それをちょっと自慢して、周りに見せびらかす」ってことやな。自分がすごいことをしたつもりで、ちょっとドヤ顔してる様子を言う言葉なんやな。

これは、自慢しすぎると周りから嫌われるかもしれへんて、ちょっとした教訓も含んでるように思えるな。

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「鼻に掛ける」の語源由来

由来を簡単に説明!
解説

「鼻に掛ける」の「鼻」は、誇りや自慢の象徴として使われているんだ。

その理由には歴史的な背景があって、その起源は19世紀のアヘン戦争に遡るんだ。中国は当時、世界的な大国として知られていたけれど、1842年にアヘン戦争に敗れてしまったんだ。その結果、勝利した西洋諸国の人々が中国に大勢入ってきて、中国に対して不平等な条約を押し付けたり、厳しい要求をしたりすることになったんだよ。

その時の西洋人たちは自分たちの勝利を自慢し、それを中国人に見せつけるような態度をとっていたんだ。そういった自慢げな態度が、「鼻に掛ける」という言葉の語源になっていると考えられているんだよ。

つまり、中国人は自分たちが受けた屈辱を忘れず、「鼻に掛ける」=「自分たちより優れていると自慢する人」という言葉を使い始めたのさ。

だから、「鼻に掛ける」という言葉は、もともと自分が他人より優れていると思って優越感を示す、ちょっとネガティブな意味合いで使われてきたんだ。そのため、この表現を使う時は、その背景や意味を理解した上で、適切な状況で使うように気をつけてね。

「鼻に掛ける」の使い方

健太
この前、ピアノの発表会があったんでしょう。どうだった?
ともこ
まずまずのできだったわ。練習はうそをつかないって、本当だわね。
健太
ともこちゃんは、まじめに練習していたからね。お母さんの反応はどうだった?
ともこ
それがね、あるお母さんが、ピアノの感想よりも、自分の子供の学業成績がいいのを鼻に掛け、1人でその話ばかりしていて、聞き苦しかったわ。

「鼻に掛ける」の例文

例文
  1. 官僚の多くは、真面目に仕事に取り組んでいて、必ずしもエリートを鼻に掛けているわけではありません。
  2. 人の評価は、どの大学を出たかではなく、どれだけ実績をあげたかによるのだと思うが、彼は、出身大学をいつも鼻に掛けている。
  3. あの女優は、演技力がないのに、きれいだとちやほやされ、美貌を鼻に掛けている。
  4. 彼は、文武両道に優れているが、そのことを決して鼻に掛けたりしない。
  5. 彼は、発明家としての名声を鼻に掛けている。