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【縁と命は繋がれぬ】の意味と使い方や例文!語源由来は?(類義語・対義語・英語)

縁と命は繋がれぬ

【ことわざ】
縁と命は繋がれぬ

【読み方】
えんといのちはつながれぬ

【意味】
一度切れた縁は、命が一度失われると戻らないように、再び元どおりにはつながりにくいということ。人との縁を粗末にしてはならないという戒め。

ことわざ博士
「縁と命は繋がれぬ」は、人の命の取り返しのつかなさを、人間関係の断絶にたとえた言葉だよ。
助手ねこ
絶交、離縁、信頼の断絶など、一度失った関係を元に戻すことが難しい場面で用いるニャン。

【英語】
・A broken relationship is hard to mend(壊れた関係は修復しにくい)

【類義語】
・覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
・破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)
・落花枝に帰らず破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらずはきょうふたたびてらさず)

【対義語】
・縁の切れ目は子で繋ぐ(えんのきれめはこでつなぐ)
・焼け木杭に火が付く(やけぼっくいにひがつく)

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「縁と命は繋がれぬ」の語源・由来

ことわざを深掘り

「縁と命は繋がれぬ」は、特定の一つの物語から生まれた故事成語ではなく、「縁」と「命」という二つの大切なものを並べて、人間関係の取り返しのつかなさを言い表したことわざです。「縁」は、物事のつながり、かかわりあい、ゆかり、また親子・夫婦などの関係を表します。

「命」は、生物が生きていくためのもとの力、生命を表します。また、生きている間や寿命という意味もあります。ことわざの中では、この「一度失えば元に戻らない命」が、切れた縁のたとえとして使われています。

「繋がれぬ」の「ぬ」は、古風な打ち消しの言い方です。そのため、全体としては「縁と命はつなぐことができない」、つまり「一度切れた縁は、失った命と同じように、簡単には元に戻らない」という意味になります。

このことわざでは、「縁」を糸や縄のように「繋ぐ」ものとしてとらえています。人と人との関係は目には見えませんが、続いているときは結びつきとして感じられ、切れると元に戻しにくいものとして受け止められてきました。

「縁を切る」「縁が切れる」という言い方は、親子・夫婦などの関係を絶つこと、また人や組織との関係をなくすことを表します。「切る」は、ここでは関係やつながりを絶つ意味で用いられています。

このことわざの考え方は、「覆水盆に返らず」と近いものです。「覆水盆に返らず」は、一度こぼれた水は盆に戻せないことから、いったん行ったことや壊れた関係は取り返しがつかないことを表します。その類句として「縁と命はつながれぬ」が挙げられています。

また、「破鏡再び照らさず」も近い意味をもつことわざです。割れた鏡が元どおりには物を映さないことから、夫婦の離別など、いったん壊れた関係は元には戻らないことを表します。

さらに、「落花枝に帰らず破鏡再び照らさず」では、散った花は元の枝に戻らず、壊れた鏡は元のように物を映さないと表します。死んだ人は二度とこの世に帰らないことや、いったん破れた男女の仲は元どおりにならないことをたとえています。

一方で、「縁の切れ目は子で繋ぐ」ということわざもあります。夫婦の仲が冷え、別れ話が出ても、子どもの存在が縁をつなぎ止めるという意味で、「切れた縁はつなげない」とする「縁と命は繋がれぬ」とは反対の方向の考え方を示しています。

「焼け木杭に火が付く」も、以前関係のあった者どうしが再びもとの関係に戻ることを表します。こちらは、昔の関係がよみがえることをいうため、「縁と命は繋がれぬ」とは発想がはっきり対照的です。

表記については、「縁と命は繫がれぬ」という形も用いられます。ここでは、現代の文章で一般に読みやすい「繋」を用いていますが、意味は同じく、切れた縁を再び結び直すことの難しさを表します。

このことわざは、関係が切れたあとに相手を責めるための言葉ではありません。むしろ、命を大切にするのと同じように、人との縁も失う前に大切にせよ、という静かな戒めとして受け止めるのがふさわしい言葉です。

「縁と命は繋がれぬ」の使い方

健太
昨日けんかで、翔太くんにもう一生話さないって言っちゃった。今はまだむかむかするよ!
ともこ
でも、本当に友だちをやめていいの? 縁と命は繋がれぬっていうから、勢いで大事な縁を切らないほうがいいよ。
健太
そうだね……。明日になって後悔しても、前みたいに話せなくなるかもしれないね。
ともこ
まずは落ち着いて、怒って言いすぎたことだけでも謝ってみよう。仲直りできるうちに動いたほうがいいよ。
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「縁と命は繋がれぬ」の例文

例文
  • 長年の友人を一時の怒りで遠ざけてしまい、縁と命は繋がれぬという言葉の重さを知った。
  • 祖父は、縁と命は繋がれぬのだから、家族や友人との関係を粗末にしてはいけないと話した。
  • 会社を辞めるときも、縁と命は繋がれぬと思い、世話になった人には丁寧にあいさつした。
  • けんか別れした相手と二度と話せなくなり、縁と命は繋がれぬという戒めが身にしみた。
  • 信頼を失ってから元に戻そうとしても遅く、縁と命は繋がれぬという結果になりかねない。
  • 母は、転校する友人に冷たい態度を取った私に、縁と命は繋がれぬと静かに注意した。

主な参考文献

・学研辞典編集部編『用例でわかる故事ことわざ辞典』学習研究社、2005年。
・佐竹秀雄・武田勝昭・伊藤高雄編、北村孝一監修『故事俗信ことわざ大辞典 第二版』小学館、2012年。
・松村明監修、小学館大辞泉編集部編『大辞泉 第二版』小学館、2012年。
・北村孝一編『ことわざを知る辞典』小学館、2018年。
・集英社『会話で使えることわざ辞典』集英社。
・Reverso English Dictionary.





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