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【大鍋の底は撫でても三杯】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

大鍋の底は撫でても三杯

「大鍋の底は撫でても三杯」の意味(語源由来・類義語)

意味
【ことわざ】
大鍋の底は撫でても三杯

【読み方】
おおなべのそこはなでてもさんばい

【意味】
大きな規模のものは一部分だけでも段違いに大きいということ。

ことわざ博士
「大鍋の底は撫でても三杯」ということわざは、規模が大きいものは、全体的に見て大きいということを示しているんだよ。
助手ねこ
そうやな。これは、「規模が大きいものは部分部分も大きい」ということを表してるんやな。大鍋の底に残った部分を集めても、それが三杯分もあるってことは、その全体の大きさを想像することができるやろうな。

このことわざは、大きなものの全体的な大きさとその部分の大きさを比較して理解することの重要性を教えてくれてるんやな。

【語源・由来】
大鍋の底に残った料理はおたまで撫でるようにすくうだけでもお椀に三杯分はあるという意から。

【類義語】
・一升徳利こけても三分
・古川に水絶えず
・腐っても鯛

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「大鍋の底は撫でても三杯」の解説

カンタン!解説
解説

「大鍋の底は撫でても三杯」っていうことわざは、とっても大きなものは、どこを取ってみてもすごいっていう意味だよ。

考えてみて、すごく大きな鍋があるとしよう。そこに何かを煮込んでいて、食事が終わった後でも、鍋の底を撫でて集めてみると、まだ三杯分も残っているっていうんだ。すごいでしょ?

だから、これは大きな組織や会社、あるいは大きな事業なんかを表すのに使われることが多いよ。大きな組織はどこを見ても、大きな力を持っていて、たくさんの人々が集まって働いている。その一部が失敗しても、その他の部分はまだ成功を遂げているっていうこと。だから、大きなものはどこを見てもすごいっていう意味なんだよ。

「大鍋の底は撫でても三杯」の使い方

健太
あの企業が倒産しかけていて税金を投入して政府が支援するみたいだよ。
ともこ
大鍋の底は撫でても三杯で、きっと他の企業よりは資産が残されているはずなのに。
健太
今までどんぶり勘定だったらしいから、支出から指導しないとその撫でても三杯もすぐに使い果たしてしまうんだと思うよ。
ともこ
お金の使い方から政府に教えてもらうの?小学生並ね。
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「大鍋の底は撫でても三杯」の例文

例文
  1. 無いといっても大鍋の底は撫でても三杯で、資産家の彼は僕よりはお金を持っているだろう。
  2. 感染症蔓延で多くの大企業は内部留保で助かった。さすが大企業。大鍋の底は撫でても三杯だ。
  3. 規模が大きければ大きいほど大鍋の底は撫でても三杯となる。
  4. 抵当に取られて何も残っていないと言っていたが、大鍋の底は撫でても三杯でまだ数億円残っていたようだ。
  5. 大鍋の底は撫でても三杯で、さすが大企業はロビーだけとっても豪華さが桁違いだ。




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