「落ち武者は薄の穂にも怖ず」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
落ち武者は薄の穂にも怖ず
「おたまじゃくし」は「御玉杓子」「蝌蚪」とも書く。
【読み方】おちむしゃはすすきのほにもおず
【意味】
おびえているものは者はどんなものに対しても怖がること。
「落ち武者は薄の穂にも怖ず」ということわざは、自分が怯えていると、本当に何でもないものまで怖く感じてしまうことを示しているんだ。
そういうことかいな。つまり、怖いと思い込んだら、何でもないものまでビビってしまうってことやな。
戦に負けて逃げてる武者が、ただ揺れてるだけのすすきの穂まで、何か怖いものに見えてしまうんやな。心の持ちよう次第で、見え方も変わるんやな、これは。
【語源・由来】
こわいと思えば何でもこわくなるという意から。
【類義語】
・落人は草木にも心を置く
・木にも萱にも心を置く
・疑心暗鬼を生ず
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「落ち武者は薄の穂にも怖ず」の解説
カンタン!解説
「落ち武者は薄の穂にも怖ず」っていうことわざは、怖がっていると、普通なら全然怖くないものまで怖く感じちゃうよ、っていう意味なんだよ。
例えばね、昔の戦士、つまり武者が戦で負けて逃げ出したとき、怖さで心がパニックになっていて、揺れるすすきの穂でも、それが敵の攻撃かと思ってビクビクしちゃうってことを表しているんだ。
すすきの穂なんて普通は全然怖くないよね。でも、怖いと思い込んでいると、なんでもないものまで怖く感じてしまうんだよ。だから、「落ち武者は薄の穂にも怖ず」っていう言葉は、自分が怖がっているときは、ちょっとしたことでも大げさに感じちゃうよ、って教えているんだね。
「落ち武者は薄の穂にも怖ず」の使い方
天上のシミってお化けの顔に見えてくるよね。
落ち武者は薄の穂にも怖ずよ。怖がるからそう見えてくるのよ。
ともこちゃんには見えないの?
怖くないからシミにしか見えないわ。
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「落ち武者は薄の穂にも怖ず」の例文
- 落ち武者は薄の穂にも怖ずというが、幽霊の正体見たり枯れ尾花で怖がり過ぎるのはよくない。
- 過剰に怖がると落ち武者は薄の穂にも怖ずで正常な判断をなくすので「怖くない。怖くない」と自分に暗示をかける。
- 肝試しは落ち武者は薄の穂にも怖ずとなるから怖いんだ。ただ夜道を歩くだけと思えば怖くない。
- 落ち武者は薄の穂にも怖ずだから、怖がらなければ怖くないってことだよ。
- 都会には悪い人がたくさんいるから適度に警戒をすべきだ。しかし過度に警戒すると落ち武者は薄の穂にも怖ずとなり、友達すらできなくなる。