「尻尾を巻く」の意味(語源由来)
【慣用句】
尻尾を巻く
【読み方】
しっぽをまく
【意味】
立ち向かうことをやめること。降参すること。
「尻尾を巻く」という表現は、敵や困難な状況に対して抵抗や反撃をやめて降参するさまを表すんだよ。
そうやね、勇ましい犬も、怖い相手の前では尻尾を巻いておとなしくなることがあるんや。
人間も時には勇敢に立ち向かえないことがあるけど、それもまた人間らしいところやね。
「尻尾を巻いて逃げる」などと使う。
【語源由来】
喧嘩に負けた犬がしっぽを巻くことから。
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「尻尾を巻く」の解説
カンタン!解説
「尻尾を巻く」という言葉は、勇気を失ってしまったり、負けを認めたりする様子を表しているんだよ。例えば、犬が怖がっている時に尻尾を下げることから来ている言葉だよ。
例えば、友達とケンカをしていて、最初は強気で意見を言っていたけれど、友達の反論が強かったり、先生に注意されたりして、最終的には何も言えなくなってしまう、そんな状況を「尻尾を巻く」と表現することがあるんだ。
要は、最初は勇敢だったり強気だったりしたけれど、途中でそれが持続できなくなって、結局は負けを認めてしまう、あるいは降参してしまうことを意味しているんだよ。これは、戦いだけでなく、議論や競争の場面でも使うことができる表現だね。
「尻尾を巻く」の使い方
健太くん、なぜ尻尾を巻いた犬のように逃げるの?私に、何かしたのかしら?
何にもしていないんだけど、機嫌が悪そうなともこちゃんを見たら、条件反射で尻尾を巻いて逃げないといけないって思って。
失礼ね。健太くんが何もしなければ怒らないわよ。
ああ、結局、怒らせてしまったよ~。すぐに、尻尾を巻いて逃げないと!
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「尻尾を巻く」の例文
- 健太くんは、主人に怒られて尻尾を巻いた犬のような目で私を見ている。
- 事故で片足を失った私を見て、お付き合いをしていた彼は尻尾を巻いて逃げたが、健太くんは変わらず優しかった。
- 僕はやられっぱなしで尻尾を巻くような根性なしではない。
- 彼は、大口をたたいて僕に挑戦をしてきたから、尻尾を巻いて逃げ出せないんだ。
- このまま帰ってしまおうと思ったが、尻尾を巻いて逃げるようで癪だった。
「尻尾を巻く」の文学作品などの用例
「だって、そう思うよりほかにしかたがねえじゃござんせんか。秀の浦の死骸のそばに江戸錦の持ち物の印籠がおっこちていたっていやあ、だれだってもうしっぽを巻くよりほかにしかたがねえんだからねえ」(佐々木味津三の右門捕物帖より)