「鬼の空念仏」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
鬼の空念仏
【読み方】
おにのそらねんぶつ
【意味】
無慈悲な者が心にもなく殊勝なようすをすることのたとえ。鬼の念仏。
本質が鬼でも、表面だけを磨いて仏のように見せるってわけや。これは、見かけだけじゃなく、心の中まで善良になることの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
無慈悲で残酷な鬼が、心にもないにも関わらず念仏を唱えるということから。
【類義語】
・鬼の念仏(おにのねんぶつ)
・鬼の空涙(おにのそらなみだ)
・狼に衣(おおかみにころも)
【英語】
A prayer on his lips,but the devil in his heart.
「鬼の空念仏」の解説
「鬼の空念仏」っていうことわざは、本当は心の中では全然思っていないのに、外面だけは良いことを言ったり、優しいふりをしたりする人のことを指すんだよ。
例えばね、いつも他人に優しそうに見えて、いいことを言ってるけど、実は自分の利益ばかり考えてる人とか、裏で悪いことをしてる人のことを言うんだよ。
「鬼」っていうのは、人間にとって怖い存在で、悪いことをする存在だよね。「空念仏」っていうのは、見かけだけで実際には信仰していない人のことを言うんだ。「空」は「から」で、形だけで中身がないという意味だよ。
だから、「鬼の空念仏」っていうことわざは、「本当は良くない人が、見かけだけは良いことを言ってる」っていう意味なんだよ。これを使うと、人が外見だけで判断しないように、そして本当の心を見抜くことの大切さを教えてくれるんだ。
「鬼の空念仏」の使い方
「鬼の空念仏」の例文
- 仕事で失敗をした後輩が何度も謝っているけれど、感情がこもっているようには見えない。これではまるで鬼の空念仏だろう。
- 彼は自分が悪かったと言うが、反省しているようには見えないのだから、これでは鬼の空念仏じゃないか。
- 鬼の空念仏というけれど、彼女の謝罪にはちっとも誠意が感じられない。
- もう二度としないと約束したけれど、また同じことをするということは、あの約束は鬼の空念仏だったのか。
- 清楚で優しくて可愛らしいと有名なあの子が、捨て犬を蹴り飛ばしていたなんて、いつもの姿は鬼の空念仏だったということだ。
まとめ
心の中は他人にはのぞくことができないですね。
時には、思っていないことを言ったり行動したりすることもあるのではないでしょうか。
しかし、鬼の空念仏というように、冷酷な考えをしているにも関わらず、慈悲深そうにしていることもあるのかもしれません。
偽りのない慈悲深さを持てるように、心がけて暮らしたいものですね。