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【上知と下愚とは移らず】の意味と使い方や例文(出典・類義語)

上知と下愚とは移らず

「上知と下愚とは移らず」の意味(出典・類義語)

意味【ことわざ】
上知と下愚とは移らず

【読み方】
じょうちとかぐとはうつらず

【意味】
生まれつき聡明な人と生まれつきの愚か者は、その後の環境や教育で変わるものではない。

ことわざ博士
「上知と下愚とは移らず」という言葉は、生まれ持った資質や能力は、外部の環境や境遇によって容易に変わるものではないという意味を持っているんだ。
助手ねこ
なるほど、それは人の本質や能力に関する考えを示す言葉やね。つまり、「上知と下愚とは移らず」とは、「生まれ持った資質や能力は環境によって簡単に変わるものではない」ということやな。

この言葉は、人の本質や能力の変化に対する現実的な見方を教えてくれるんや。人間の本質的な資質や能力が、外部の境遇によって変わりにくいことを示してるんやね。

【出典】
論語ろんご

【類義語】
無患子むくろじは三年磨いても黒い

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「上知と下愚とは移らず」の解説

カンタン!解説
解説

「上知と下愚とは移らず」という言葉は、「論語‐陽貨」に由来し、生まれながらにして賢明な人は悪い境遇や環境によって堕落することはなく、逆に生まれながらにして愚かな人は良い境遇や環境に置かれても賢者にはならないという意味を持っているんだよ。

この表現は、人の本質的な資質や性格は、外部の環境や状況によって容易に変わるものではないという考えを示しているんだね。たとえば、本来賢明である人は困難な状況にあってもその賢明さを失わないし、本質的に愚かな人は良い環境に置かれてもそれによって賢くなることはない、という状況が「上知と下愚とは移らず」と表現されることがあるよ。

「上知と下愚とは移らず」という言葉は、人間の本質や性格は容易に変わるものではなく、それぞれの人が持つ固有の資質が大きな役割を果たすという教訓を含んでいるんだ。環境や条件が人の本質を変えることは難しいというメッセージが含まれているんだね。このことわざは、人の内面的な資質の重要性と、外部環境による影響の限界を示しているんだよ。

「上知と下愚とは移らず」の使い方

健太
ともこちゃんは頭がいいから私立の学校に行けばいいのに。
ともこ
上知と下愚とは移らずっていうから経済的な公立でいいの。
健太
もっと上を目ざせばいいのに。
ともこ
賢いからどこで学ぼうと一緒なの。
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「上知と下愚とは移らず」の例文

例文
  1. 健太くんはもうお手上げだ。上知と下愚とは移らずという。生まれつき愚かでやる気がないからどうしようもできない。
  2. 上知と下愚とは移らずというので、教師を変えたところで結果は変わらない。
  3. 成績を上げるためにハイレベルな学区に引っ越すのは意味がない。上知と下愚とは移らずという。
  4. 上知と下愚とは移らずといわれるから、アメリカに留学するのはやめた。
  5. 偏差値は塾への課金次第だから親ガチャ次第というが上知と下愚とは移らずだから、環境で変わるものではない。

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