「さ行」の小学校で習うことわざ
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)
どんなに物事の上手な人でも、失敗することがあるというたとえ。
触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)
物事にかかわり合ったり、手出しをしたりしなければ災いを受けることもない。余計なことに手出しをしてはいけないという例え。
山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)
体は小さくとも、気力も活力もあるから、軽くみることはできないという例え。
三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)
どんなに難しいことでも、三人集まって相談すればすぐれた知恵や考えが出るということ。
地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい)
この世のことはすべて、お金さえあれば解決できるという意味。
親しき中にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
お互いに仲良くなると、礼儀を忘れたり乱暴な言葉を使ったりして、仲が悪くなることがある。仲が良くなっても慣れすぎずにいつでも相手を敬う気持ちを持って付き合いなさいということ。
失敗は成功の基(しっぱいはせいこうのもと)
失敗したとき、なぜ失敗したのか、やり方の悪い点を考え直したり、反省したりしていけば次には成功するようになる。
朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)
人は付き合う友達によって、良くも悪くもなる。付き合う友達を良く選びなさいという教え。
少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
まだ若いと思って油断していると、すぐに年をとってしまう。ところが学問はなかなか進まないものだから、若いうちから時間を大事にしてしっかり勉強に励みなさいという教え。
勝負は時の運(しょうぶはときのうん)
勝つか負けるかはその時の運によるもので、強い者が必ず勝つとは限らない。
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)
人を自分の思う通りにさせようと思ったら、直接その人を狙うより、その人が頼りにしているものをまず狙うとよいという例え。
初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
勉強や仕事などは、慣れてくるとだらけてなまけ心が起きてしまうものだが、始めようと思った時の真剣な気持ちを忘れてはいけない。
知らぬが仏(しらぬがほとけ)
知っていれば気になったり、驚いたり怒ったりするだろうが、何も知らなければ平気でいられるという例え。
白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)
人身御供を求める神が、その望む少女の家の屋根に人知れず白羽の矢を立てるという俗伝から。多くの人の中で、これぞと思う人が特に選び定められる。また、犠牲者になる。
上手の手から水が漏る(じょうずのてからみずがもる)
どんな上手な人でも、時には失敗することもあるものだ。
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
できる限りの努力をしたら、後は成り行きに任せる。
好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)
自分が好きですることは面白くて一生懸命にやれるので、いつの間にか上手になるものである。
住めば都(すめばみやこ)
住む前は、どんなに暮らしにくいと思われる土地でも、そこに長く住んで慣れてしまうと良いところと思うようになるものだという例え。
急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)
物事を焦って急ぐと、失敗しやすいというたとえ。
栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)
香木の栴檀は双葉が出たころから芳香を放つということで、大成する人物は幼時から優秀な素質を示すたとえ。
善は急げ(ぜんはいそげ)
よいことをするのにためらうなの意。
千里の堤も蟻の穴から(せんりのつつみもありのあなから)
ちょっとした手違いから、大事に至るものだから、どんな小さいことでも軽んじてはいけないという教え。
前門の虎後門の狼(ぜんもんのとらこうもんのおおかみ)
一つの災いを防いだと思ったら、すぐ次の災いがふりかかる。
袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
どんなささいなことでも、偶然に起こっていることではなく、前世からの因縁によるものだから、道で見知らぬ人と袖が振れあうようなことでも、大切にせよというたとえ。
損して得取れ(そんしてとくとれ)
損をしないことばかり考えていては、あまり儲からない。はじめに損をすることによってその損よりもずっと大きな儲けを得るようにしなさいという教え。