「全ての道はローマに通ず」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
全ての道はローマに通ず
【読み方】
すべてのみちはろーまにつうず
【意味】
多くのものが、中心に向かって集中しているということ。
あらゆることは、ひとつの心理から出ていると考えることのたとえ。
また、手段は違っても目的は同じであるということのたとえ。
異なるアプローチが最終的には同じ真理や目標に繋がるってことやね。
【語源・由来】
十七世紀の詩人、ラ・フォンテーヌが「寓話(ぐうわ)」の中で用いた。
ローマ帝国の全盛時代には、世界各地の道が首都ローマに通じていたことが由来。
【類義語】
・百川海に朝ず(ひゃくせんうみにちょうず)
【英語】
All roads lead to Rome.(すべての道はローマに通ず)
「全ての道はローマに通ず」の解説
「全ての道はローマに通ず」ということわざは、多くのものが一つの中心に集まる様子や、多様な方法が結局は同じ結果につながるという意味なんだ。
「全ての道はローマに通ず」というのはね、昔のローマ帝国の時代に、世界中のたくさんの道がローマ市に繋がっていたことから来ているんだよ。それで、どの道を選んでも最終的にはローマに辿り着くっていう意味なんだ。
たとえば、学校でいろんな勉強の方法を試しても、最終的には皆、知識を得るという同じ目的にたどり着くでしょ。それが「全ての道はローマに通ず」ってことなんだ。
このことわざは、どんなに違う方法を使っても、最終的には同じ目的や結論にたどり着くことがあるって教えてくれるんだよ。だから、いろいろな方法を試すことが大切だし、最終的には一つの真理や結論に辿り着くんだね。
「全ての道はローマに通ず」の使い方
ともこちゃんは、料理を極めたいと思っているんだよね。
方法は違っても、世界で有名になりたいということは同じだね。
「全ての道はローマに通ず」の例文
- 僕と君は同じ道を目指しているはずなのに、考え方がまるで違うね。だけど全ての道はローマに通ずというだろう。
- 全ての道はローマに通ずとばかりに、首都への一極集中化が進んでいる。
- 姉も妹も、お互いに母に楽をさせてあげたいと思っているのに、意見が合わずにケンカばかりしている。全ての道はローマに通ずというように、分かり合える日が来ることを僕は願っている。
- 父と母はいつも反対のことばかり言っていたけれど、どちらも私の幸せを願っていたのだろう。全ての道はローマに通ずということだったのね。
「すべからく」は、「当然」「ぜひとも」という意味なので、多くの場合には下に「べし」「べきだ」を伴って使用する。
まとめ
目標は同じだったとしても、目標を達成するために行う方法や、考え方はひとそれぞれ違うのではないでしょうか。
ひとつの方法だけが正しいとは限りません。
全ての道はローマに通ずというように、いつかはその目的に達成したいですね。