「顎で使う」の意味
【慣用句】
顎で使う
【読み方】
あごでつかう
【意味】
高慢な態度で人をつかうこと。
「顎で使う」という表現は、人を高慢な態度で自分の意のままに使うことを指すんだ。
つまり、自分が偉いと思って人をバカにして、好き勝手に使ってしまうってことやな。
人として、相手を尊重せずに自分だけが得するような行動は、よくないな。
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「顎で使う」の解説
カンタン!解説
「顎で使う」っていう表現は、昔の日本の習慣から生まれた言葉なんだよ。
昔の日本では、地位の高い人は、部屋の奥やスクリーンの向こうに座って、下の人々には顔を見せないようにしていたんだ。それは、自分の顔が見えると、命を狙われる危険があるからだよ。
だから、家来は主君と話すときには、土下座をして、ほとんど顔を見せず、主君の顔を見上げるしかなかったんだよ。それで、主君の顎しか見えない状態になっていたんだ。
そして、主君が怒るとその場で命を奪われることもあったから、家来は主君の気持ちを読み取るために、顎が上下に動いたら「OK」、左右に動いたら「ダメ」みたいなサインを見て、主君の意志を推測していたんだ。
それで、このような状況から、「顎で使う」っていう言葉が生まれて、今では「自分の意志を押し付けて他人を支配する」という意味で使われているんだよ。
「顎で使う」の使い方
図書委員長、僕のことを顎で使うなんて!もうちょっとこっちのことを考えて指示を出してくれないかな。
委員会のお仕事のこと?委員長とはいえども、人を顎で使うような態度はとても感心できたものじゃないわね。
そうだよね。もっと言い方を考えてくれたら、僕たちだって素直に指示を聞いて作業をするのに…。最初から高慢な態度だとやる気をなくしちゃうよ。
人の振り見て我が振り直せって言うし、私たちは人のことを顎で使うような態度はとらないようにしましょう。
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「顎で使う」の例文
- 若くして出世した彼は、年上の先輩たちをも顎で使うようになってしまった。
- 顎で使われて良い気分になるものはほぼいないであろう。
- 祖父は年を取るにつれ気難しくなっていき、父や母、祖母までも顎で使うようになってしまった。
- あの先生に弟子入りしてしまえば、数年は顎で使われるだけだ。
- 顎で使われるのはこりごりなので、出世できるよう努力するつもりだ。