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【有る時は米の飯】の意味と使い方や例文!語源由来は?(類義語・英語)

有る時は米の飯

【ことわざ】
有る時は米の飯

【読み方】
あるときはこめのめし

【意味】
あとで困ると分かっていながら、余裕がある時にぜいたくや浪費をしてしまうこと。

ことわざ博士
有る時は米の飯は、一時の余裕を長く保つ知恵に結びつけず、その場のぜいたくに使ってしまう姿をいうんだよ。
助手ねこ
臨時のお金や物が入った時に、先を考えず使い切ってしまう場面で用いるニャン。

【英語】
・Waste not, want not.(むだにしなければ、あとで困らない)

【類義語】
・有る時の米の飯(あるときのこめのめし)
・有れば有るだけ無い時ざんまい(あればあるだけないときざんまい)

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「有る時は米の飯」の語源・由来

ことわざを深掘り

「有る時は米の飯」は、米の飯を、いつでも当たり前に食べられるものではなく、余裕のある時のぜいたくとしてとらえた暮らしの感覚から生まれたことわざです。「有る時」は、物やお金に余裕がある時を指し、「米の飯」は、その時だけ思い切って口にする上等な食べ物を表します。そこから、先々のことを考えず、ある時にあるだけ使ってしまうことをいうようになりました。

もとの「米の飯」は、米を炊いた飯のことです。また、だれにでも好まれ、何度接しても飽きがこないもののたとえとしても使われます。つまり「米の飯」は、単なる食べ物の名にとどまらず、うれしいもの、ありがたいもの、好ましいものという受け取り方を伴ってきた表現です。

古い用例としては、『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』(1254年・鎌倉時代中期、橘成季編)に「米の飯にしたりければ」という形が出てきます。この段階では、ことわざとしての「有る時は米の飯」ではなく、米を炊いた飯という具体的な意味で用いられています。

江戸時代後期の滑稽本『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』(1802〜1809年、十返舎一九作)にも、「米の飯」をすすめる場面が出てきます。この作品は旅の失敗や風俗をおもしろく描いた道中記で、そこに出てくる「米の飯」は、旅先で出される食事としての具体的な米飯を表します。

一方で、近世以降の食生活では、米だけの飯は、すべての人が毎日ふつうに食べるものではありませんでした。江戸時代以降の日常食は、米に麦・粟(あわ)・稗(ひえ)や野菜類を混ぜて炊くことが多く、米だけの飯、餅、赤飯などは、祭礼や年中行事のような改まった日の食べ物として扱われました。第二次世界大戦以前は、米をハレの日の食料とする地域も多くありました。

農村の食生活でも、収穫した米の多くを年貢として納め、残った米も正月・盆・祭りなどの特別な時に食べる程度で、ふだんは麦めし、いも類、粟めし、稗めしなどを食べることがあったと記録されています。こうした生活の中では、米の飯は「ある時にこそ食べたいもの」であり、余裕のある時の楽しみやぜいたくを象徴しやすい食べ物でした。

このことわざは、そのような食の感覚をもとに、「今あるから」といって米の飯を腹いっぱい食べてしまう姿を、人の金銭感覚や物の使い方に重ねています。現在では、米そのものの貴重さよりも、臨時収入やたまったお金をすぐ使ってしまうような、先を見ない浪費を戒める意味で使われます。

「有る時は米の飯」の使い方

ともこ
健太くん、お小遣いをもらったばかりなのに、もうそんなに高いおもちゃを買っちゃうの?
健太
大丈夫だよ、今はたっぷりお金があるからね。欲しいものは今買わなきゃ。
ともこ
でも、来週はみんなで映画に行く約束があるじゃない。その分は残しておかないと。
健太
あ!すっかり忘れてた。有る時は米の飯で使い切るところだったよ。
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「有る時は米の飯」の例文

例文
  • 給料が入るたびに外食を重ねる生活は、有る時は米の飯そのものだ。
  • 祖父は、有る時は米の飯にならないよう、臨時収入の半分を必ず貯金していた。
  • お年玉を一日で使い切るのは、有る時は米の飯というほかない。
  • 会社の利益が出た時こそ、有る時は米の飯を戒め、設備の修理費を残しておくべきだ。
  • 旅行先で予算を考えず土産を買いすぎ、有る時は米の飯の失敗をした。
  • 有る時は米の飯では長く続かないので、家計簿をつけて使い道を決めた。

主な参考文献
・日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000〜2002年。
・松村明監修『デジタル大辞泉』小学館。
・三省堂編修所編『新明解故事ことわざ辞典 第二版』三省堂、2016年。
・時田昌瑞『岩波ことわざ辞典』岩波書店、2000年。
・宮内正勝監修『衣食住に見る日本の歴史 6 江戸時代』あすなろ書房、1989年。
・小学館百科辞典編集部編『日本大百科全書』小学館、1984〜1994年。





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