「鬼籍に入る」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
鬼籍に入る
【読み方】
きせきにいる
【意味】
死ぬことを遠回しにいう言葉。
死んだ人の名前が書かれる名簿に入った、ってことなんやね。うーん、ちょっと難しい表現やけど、わかったわかった。
【語源・由来】
「鬼籍(きせき)」とは、お寺が死者の名前や死亡年月日などを記入しておく帳面のこと。
「過去帳(かこちょう)」「点鬼簿(てんきぼ)」ともいう。
その帳面に記入されることから、「鬼籍に上る(きせきにのぼる)」ともいう。
【英語訳】
It dies.
「鬼籍に入る」の解説
「鬼籍に入る」っていう言葉は、人が亡くなった、つまり死んでしまったってことを表すやり方のひとつなんだよ。
ちょっとおおもとの考え方としては、死んだ人たちの名前が鬼たちのリストに入ってしまうって感じ。だから、この言葉を聞いたら、残念ながらその人はもうこの世にいないってことを意味してるんだよ。
「鬼籍に入る」の使い方
「鬼籍に入る」の例文
- 彼はその当時、天才と言われるほどの才能があったけれど、作品を完成させることなく鬼籍に入ってしまった。
- おじいちゃんとおばあちゃんは、時々近所の集まりに参加しているけれど、夫婦のどちらかが鬼籍に入ってしまった人も少なくないと話していたよ。
- 彼女の歌声は、聞く人の心を癒してくれた。しかし、若くして鬼籍に入ってしまったことは、今もとても悔やまれる。
- 久しぶりに開かれた同窓会に参加したけれど、恩師だけでなく、鬼籍に入ってしまった仲間も少なくないことに驚いてしまった。
「鬼籍に入る」の文学作品などの用例
鈴木徳子はいつの間にやら舞台から消えて沢村宗之助の女房になっていることも知った。そうしてその宗之助や栄三郎が早く鬼籍に入った事も知った。その宗之助と徳子の間に出来た新しい宗之助の子方もはや屡々見た。(高浜虚子の丸の内より)
まとめ
生きているということは、楽しいことばかりではありません。
悔しい思いや、悲しい思いをすることが、あるのではないでしょうか。
いろいろな出来事がありますが、その中でも、親しい人が鬼籍に入るということは、とても心が痛むのではないでしょうか。
別れとは、とても悲しいことですね。
鬼籍とは、死者の名簿のことを指しており、そこに名を記入されるという意味から来ているんだよ。