「雨晴れて笠を忘る」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
雨晴れて笠を忘る
「忘る」は、「忘れる」ともいう。
【読み方】
あめはれてかさをわする
【意味】
困難が過ぎ去ると、その時に助けてもらった恩を忘れるということ。
「雨晴れて笠を忘る」ということわざは、困難が去った後でその時の恩や助けを忘れてしまう人の行動を表しているんだ。
なるほどな。雨が降ってるときは笠が頼りやけど、雨があがったらすぐに笠を忘れてしまうってことか。
これは、困ったときだけ誰かに頼ったり助けを借りたりするけど、その後すぐにそれを忘れてしまう人たちのことを言うんやな。困ったときの恩をちゃんと覚えといて、感謝の心を忘れへんようにしようってことやな。
【語源・由来】
笠のおかげで雨に濡れずに済んだのに、晴れると笠のありがたみを忘れる意。
【類義語】
・暑さ忘れて陰忘る
・喉元過ぎれば熱さを忘れる
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「雨晴れて笠を忘る」の解説
カンタン!解説
「雨晴れて笠を忘る」っていうことわざはね、困難な状況が終わったらすぐに、そのときに助けてくれた人や物のことを忘れてしまうことを表しているんだよ。
例えば、雨が降っていて傘を忘れた時に、友達が自分の傘を分けてくれたとしよう。でも、その後雨がやんで晴れたらすぐに、その友達が助けてくれたことを忘れてしまうっていう状況を表しているんだ。
「暑さ忘れて蔭忘る」も同じような意味だよ。暑い日に木陰で涼んだけど、涼しくなったらその木のありがたさを忘れてしまう、っていうことだね。
この二つのことわざは、人が助けてもらったことやありがたいことをすぐに忘れてしまう傾向があることを、注意深く見つめているんだよ。だから、これらの言葉を覚えて、自分がどんなに困難な状況から救われても、その恩を忘れないようにしようね。
「雨晴れて笠を忘る」の使い方
健太くん。彼が困っているみたいよ。
へえ。それで?
それで?じゃないわよ。次は健太くんが助ける番でしょう。雨晴れて笠を忘るという態度はよくないわよ。
そんなにお世話になったっけ?僕は過去を振り返らないタイプなんだ。
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「雨晴れて笠を忘る」の例文
- 泣きついて来た時に助けたのに今では年賀状すらない。雨晴れて笠を忘るとはこのことだ。
- 順調になった途端恩を忘れる彼は、雨晴れて笠を忘るだ。
- 雨晴れて笠を忘るような彼を二度と助ける気はない。
- 受けた恩は生涯忘れてはいけない。雨晴れて笠を忘るという姿勢では信頼を損なう。
- 「ありがとう」は魔法の言葉だ。雨晴れて笠を忘るような人間にはなりたくない。