「な行」の小学校で習うことわざ
長いものには巻かれろ(ながいものにはまかれろ)
目上の者、権力のある者、手に負えないほどの相手とは争わず、反抗的な態度を取らず、おとなしく従ったほうが得策だという意味です。そのほうがトラブルもなく、自分のために良いからです。
流れに棹さす(ながれにさおさす)
ただでさえ勢いのあるところに、さらに力が加わることの例え。
泣きっ面にはち(なきっつらにはち)
悪いことがあった上にさらに悪いことが起きることのたとえ。
泣く子と地頭には勝てぬ(なくことじとうにはかてぬ)
力の強い者には、どんなに相手が間違っていても従う他ないというたとえ。
無くて七癖(なくてななくせ)
人はだれでも多かれ少かれ何らかの癖を持っているものだということ。
情けは人のためならず(なさけはひとのためならず)
情けを人にかけておけば、巡り巡って自分によい報いが来る。人に親切にしておけば、必ずよい報いがある。
七転び八起き(ななころびやおき)
度重なる失敗にも屈せず奮起することのたとえ。また、人生の浮き沈みがはなはだしいことのたとえ。七転八起。
怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)
人々が働いているときは怠けているものに限って、人々が休んでいるときに働き出し、あたかも自分は働き者のように周囲に思わせる者をいう。
生兵法は大怪我の元(なまびょうほうはおおけがのもと)
十分に身に付いていない知識や技術、少しばかりの知識や技術に頼ると、逆に大きな失敗をするという意味です。
習い性と成る(ならいせいとなる)
長い間、身についた習慣はしまいには生まれつきのようにまでなってしまう。つとめて善いことをしていくとついには善人になるということ。
習うより慣れろ(ならうよりなれろ)
物事は、人に教わるよりも自分で直接体験してゆく方が身につくということ。
二階から目薬(にかいからめぐすり)
あまり遠回しなため、自分の気持ちが相手にわかってもらえず、もどかしいこと。またあまり効き目がないことの例え。
逃がした魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)
手に入り損なったものは、惜しさのあまり実際よりも素晴らしく思えるという意味です。
憎まれっ子世に憚る(にくまれっこよにはばかる)
人から憎まれるようないたずらな子供が世の中に出てから、かえって力を出し立派な人になるものだ。
逃げるが勝ち(にげるがかち)
戦わないで逃げるのは卑怯のようだが、結局は勝利を得る道だということ。
錦を着て故郷に帰る(にしきをきてこきょうにかえる)
社会に出て、立派な人になろうと努力していた者が出世して故郷に帰ること。
二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)
欲を出して2つの事を同時にやろうとすると、結局どちらも失敗するという意味です。
日光を見ずして結構と言うな(にっこうをみずしてけっこうというな)
日光の東照宮の美しさをほめたたえた言葉。これをみないうちは「結構」という言葉を使ってはならないということ。
二度あることは三度ある(にどあることはさんどある)
物事は同じようなことが繰り返して起こるものであるという例え。
糠に釘(ぬかにくぎ)
どんなに骨を折っても全く手応えがなく、効き目がないことの例え。
濡れ手で粟(ぬれてであわ)
自分で努力をしたり、働いたりしないで沢山の儲けが手に入ること。
濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ)
失敗しないように物事を始める前によく注意することが大事だという例え。
猫に鰹節(ねこにかつおぶし)
①過ちが起きやすい状態であること。
②危険な状況、安心できない状況、信用できない状況にあること。
猫に小判(ねこにこばん)
どんなに立派な値打ちのあるものでも、その値打ちがわからない人にとっては何の役にも立たないことの例え。
猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)
大変忙しいので、誰でもいいから手伝ってくれる人が欲しいという例え。
寝耳に水(ねみみにみず)
思いがけないことが突然起きて、非常に驚くことのたとえ。
念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ)
気をつけた上に、さらに気をつけて、間違いをなくしなさいということ。
念力岩をも通す(ねんりきいわをもとおす)
どのようなことでも、一心に願い続け心を込めてやればやってできないことはないということ。
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
本当に才能や実力のある人は普段はそれを隠して見せびらかすようなことはしない、という例え。
喉から手が出る(のどからてがでる)
非常に欲しくてたまらない気持ちの例え。
喉元過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)
どんなに苦しいことでも、その時が過ぎれば忘れてしまうものだし、苦しい時に受けた恩も楽になれば忘れてしまうものだ。
暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
相手に一生懸命働きかけても、何の手応えもないことの例え。