「雪中の筍」の意味(故事)
【ことわざ】
雪中の筍
【読み方】
せっちゅうのたかんな
【意味】
ありえないこと。得がたいこと。孝心の深いこと。
「雪中の筍」という言葉は、雪の中で筍を見つけることはとても珍しいから、とても貴重なものを手に入れることや、孝心(親への深い思いやり)の深いことを表しているんだよ。
なるほどなぁ。つまり、「めったにない貴重なものを手に入れる」や「親への深い愛情を示す」ってことやな。
雪の中で筍を見つけるのは大変やけど、それだけで価値があるってことやね。孝心を示すこともすごくええことやな。
【故事】
中国三国時代、呉の孟宗が母の好物を求めて冬に竹林に入ったところ、天がその孝心に感じ入りたけのこを生やしたという故事から。
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「雪中の筍」の解説
カンタン!解説
「雪中の筍」という表現は、中国三国時代の呉の孟宗が冬に母のために竹の子を探し、その孝心が竹の子を出現させたという故事から来ている言葉なんだ。
通常、竹の子は春に生えるもので、冬には見つけることが非常に困難だ。この話では、孟宗が冬の雪の中で竹の子を見つけたことが、彼の母への深い孝心による奇跡とされているんだ。
この表現は、二つの意味で使われることがあるよ。
- 得がたいものを手に入れることのたとえ:普通では手に入らないものや困難を極める状況で何かを得ることを指すんだ。
- 孝心の深いことのたとえ:親への深い愛や尊敬、献身を表すために使われる。孟宗の故事が孝心の象徴とされるため、この意味で使われることが多いんだ。
このことわざは、特に中国文化において、不可能に近い事を成し遂げることや、親に対する深い愛情と尊敬の心を表現するために用いられる言葉なんだよ。
「雪中の筍」の使い方
両親に家をプレゼントするなんて雪中の筍だね。
父さんはお金を、母さんは自分の時間を割いて私のために尽くしてくれたからこれくらい当然よ。
親孝行な子供を持つと親は報われるね。
健太くんも報いてあげたらどうかしら。
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「雪中の筍」の例文
- 彼のような人材は雪中の筍だから、わが社に来てくれたことを感謝する。
- 心からの友は雪中の筍で、なかなか出会えないものだ。
- 親の望むとおりに医師になった彼は雪中の筍だが、夢だったバンド活動も並行して続けているようだ。
- 夏に雹が降るなんて雪中の筍だと思っていた。
- 真冬のイチゴはまさに雪中の筍だったが、温室栽培が普及してから一年中イチゴが食べられるようになった。