【ことわざ】
月と鼈
【読み方】
つきとすっぽん
【意味】
二つのものの間に非常に差のあることのたとえ。
【語源・由来】
鼈はカメににた生き物で甲羅が丸い。月も鼈は、どちらも丸い形をしているが、美しさがまったくちがうことから。
一説では、「鼈」は「朱盆(朱色に塗ったお盆)」が訛って発音されたものとされる場合がありますが、「朱盆」は必ずしも丸いとは限らず、また「月と鼈」と比べて共通点や比較できる点が明確でないため、あまり有力ではありません。
【類義語】
・雲泥の差
・雲泥万里
・烏と鷺
・鯨と鰯
・霄壌の差
・駿河の富士と一里塚
・提灯に釣鐘
・天と地
・灯心に釣鐘
・鍋蓋とすっぽん
・箸に虹梁
・瓢箪に釣鐘
・雪と墨
【英語訳】
・As different as chalk and cheese.(チョークとチーズのような(大きな)違い)
・As burr around the moon bodes wind and rain.(白墨とチーズの如し)
・be as different as day from night(昼と夜ほどにも違う、対極的)
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「月と鼈」の使い方
今日は素敵なコートを着ているね。
ありがとう。自分へのご褒美に奮発して買っちゃったの。
でも、色といい見た目といい、去年着ていたものとそっくりじゃないか。
そんなことないわ。高かっただけあって、着心地は月と鼈よ。
「月と鼈」の例文
- 同じ高校を卒業したが、今や外科医の彼とフリーターの僕じゃ、月と鼈である。
- 渡されていたお見合い写真と比べたら、実際の彼女は月と鼈の差であり驚いた。
- 健太くんとぼくは同じ空手教室に通っているけれど、実力は月と鼈だ。ぼくも頑張りたい。
- 肉は肉でも、安売りしている牛肉とA5ランクの高級和牛では、月と鼈の差がある事ぐらい分かるだろう。
- あの兄弟は二人とも男前だが、学業の点だけで見れば、月と鼈である。