【ことわざ】
断琴の交わり
【読み方】
だんきんのまじわり
【意味】
自分のことを理解してくれていた、親友を失くした悲しみということ。
【語源・由来】
「呂氏春秋(りょししゅんじゅう)」孝行覧・本味より出典。
春秋時代の琴の名手であった伯牙(はくが)は、自分の奏でる琴の音を理解してくれた鍾子期(しょうしき)を唯一の友としたが、その友の死後には絃を断ち切り、二度と琴を弾くことはなかった。と、いう故事に基づいている。
この故事から、「知音(ちいん)」(音楽を理解する者)という言葉が生まれ、のちに「心を許し合う友」という意味で使われるようになったとされる。
【類義語】
・伯牙、琴を破る(はくが、ことをやぶる)
・子期死して伯牙復琴をかなでず(しきししてはくがまたことをかなでず)
・金蘭の契り(きんらんのちぎり)
・管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)
・金石の交わり(きんせきのまじわり)
・水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
・刎頸の交わり(ふんけいのまじわり)
・断金の交わり(だんきんのまじわり)
【対義語】
–
【英語訳】
To become sworn friends.
「断金の交わり」と、意味は似ているが由来が違うので間違えないように注意が必要。
「断琴の交わり」の使い方

ともこちゃん、もうピアノを弾かないって聞いたけれど、本当なのかい?

本当よ。私にとってとても大切な友人を失ってしまっては、ピアノを弾く意味がないわ。

断琴の交わりだった友人を失ってしまって、ショックなんだね。

こんなことになるなんて、悲しくて涙が止まらないわ。
「断琴の交わり」の例文
- 祖父は、断琴の交わりから立ち直れるのだろうか。
- 断琴の交わりというけれど、祖母はとても悲しみに暮れている。
- 大切な友人の存在はとても大きくて、断琴の交わりとなっては立ち直れる自信がない。
まとめ
大切な人を失うということは、とても悲しいことですね。
断琴の交わりという悲しみは、想像できるものではないのかもしれませんね。