「玉磨かざれば光なし」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
玉磨かざれば光なし
【読み方】
たまみがかざればひかりなし
【意味】
宝石だって磨かれなければ美しく光を放つ事が無いように、優れた才能や秀でた素質を持つ人物でも、努力して自分を磨かなければ、その才能や素質を活かすことができないという事。
たとえ、天才でも、それを磨かずに何もせんかったら、ただの原石やな。才能もしっかりと磨いて、光らせなあかんんやな。
【出典】
中国古代の儒学者がまとめた礼に関する書物を戴聖が編纂した『礼記』のなかにある、『学記』という学問の事について記した篇より。
「玉琢かざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず」という記述から。
【類義語】
・艱難汝を玉にす
・玉琢かざれば器を成さず
・瑠璃の光も磨きから
【英語訳】
・An uncut gem does not sparkle.
・Weeds come forth on the fattest soil if it is untilled.
他のことわざにおいて、「玉」の対義語は「石」と表現される場合が多いです。
「玉磨かざれば光なし」の解説
「玉磨かざれば光なし」っていうことわざはね、昔の中国の本『礼記(らいき)』から来ているんだよ。
『礼記』とは、どうしたら人間らしく、また礼儀正しく振る舞うことができるかについて書かれた本で、とても賢い人たち、儒学者っていう人たちがまとめたものなんだ。
その『礼記』の中には、学問、つまり勉強について語られたところがあって、そこにこのことわざが出てくるんだよ。
その部分には、「玉琢(みが)かざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず」って書かれていて、これは、「人間が生まれた時に持っている素晴らしい可能性を最大限に生かすためには、自分自身をしっかりと見つめて、自己成長に努めなければならない」という意味があるんだ。
また、迷いや不安を断ち切って、真理を理解するためには、たくさん勉強して、自分自身を磨き上げることが大切だってことを教えてくれているんだよ。
つまり、「玉磨かざれば光なし」っていうことわざは、「自分を磨かなければ、本当の価値は出てこないよ」と教えてくれるんだね。
「玉磨かざれば光なし」の使い方
「玉磨かざれば光なし」の例文
- いくら昔の才能を自慢した所で、玉磨かざれば光なしだということを忘れてはいけない。
- 玉磨かざれば光なしだし、彼女も化粧をすれば途端に美しくなるだろう。
- 君は自分ではその才能に気づいていないだろう。それもそのはず、玉磨かざれば光なしだ。
- せっかく男前なのに無精髭を生やしていては、玉磨かざれば光なしもいいところだ。