【ことわざ】
竹に雀
【読み方】
たけにすずめ
【意味】
取り合わせの良いとされる、よく合う一対のもの。
【語源・由来】
日本絵の図柄として、取り合わせがよいとされている。
竹に止まった雀が、図柄として格好のものであるということから。
伊達氏など、定紋として用いている。
【類義語】
・松に鶴(まつにつる)
・梅に鶯(うめにうぐいす)
・猿に絵馬(さるにえま)
・波に千鳥(なみにちどり)
・牡丹に蝶(ぼたんにちょう)
・柳に燕(やなぎにつばめ)
【対義語】
–
【英語訳】
A bamboo grove and a sparrow. It has a good combination.
「日本画」とは、1870年代にヨーロッパからもたらされた油彩画のことを、西洋画ということに対して、それまでの日本にあった図画に対して用いられた言葉とされている。
「竹に雀」の使い方

この絵は、ともこちゃんが描いたの?

そうよ。とても時間がかかってしまったけれど、納得のできる作品に仕上げることができたわ。

本当に素晴らしいと思うよ。特にこの二つの取り合わせがいいね。

ありがとう。竹に雀ということを意識をして描いてみたわ。
「竹に雀」の例文
- 竹に雀というように、この取り合わせはよく合っていると思うよ。
- これは本当に竹に雀というように、とても釣り合っているね。
- 竹に雀というけれど、なかなかよく合う取り合わせが見つからない。
1870年代にアメリカ合衆国から来日した、アーネスト・フェノロサは、1882年に行った講演で日本画の特徴を、・写真のような写実を追わない・陰影が無い・鉤勒(こうろく、輪郭線)がある・色調が濃厚でない・表現が簡潔である、と挙げていたとされる。
まとめ
竹に雀や、松に鶴、梅に鶯など、その他にも、よく釣り合うものはいろいろあるのではないでしょうか。
取り合わせのよいものを探してみるのも、よいのではないでしょうか。