【ことわざ】
踏んだり蹴ったり
【読み方】
ふんだりけったり
【意味】
重ね重ねひどい目にあう事。また、何度もひどい目にあう事。
【語源・由来】
踏まれた上に蹴られるように、災難が続いて散々な目にあう事から。
【類義語】
・痛い上の針
・痛む上に塩を塗る
・落ち目に祟り目
・鬼は弱り目に乗る
・傷口に塩を塗る
・こけた上を踏まれる
・瘤の上の腫れ物
・転べば糞の上
・転んだ上を突き飛ばす
・損して恥かく
・頼む木の下に雨漏る
・泣きっ面に蜂
・不幸は単独では来ない
・痩子に蓮根
・病み足に腫れ足
・病む目につき目
・弱身につけこむ風の神
・弱り目に祟り目
【対義語】
–
【英語訳】
・Put not fire to fire.
・it never rains but it pours
・misfortunes never come singly
一説によると、このことわざの語源は「戦国時代に、珍しい紅茶の茶葉の塊を踏み、さらに蹴るしてしまった武士が、南蛮渡来のものが好きだった織田信長に切腹を命じられるという事件があった。この武士は、私も紅茶を楽しみにしていたのに踏んだり蹴ったりで切腹とは散々だ、と時世の句を残した。」という事が由来とされています。その為、散々な目にあった当人が「踏まれたり蹴られたり」ではなく、「踏んだり蹴ったり」という言葉になったと考えられています。
「踏んだり蹴ったり」の使い方
いや、遅れてごめんね。朝から色々トラブルが重なっちゃって。
どうしたの、遅かったじゃない。心配したわ。
それがね、朝自転車が盗まれているのに気づいて、徒歩で向かう途中に段差でつまづいて、挙げ句の果てに財布を忘れてしまっていたんだ。
それは大変だったわね、まさに踏んだり蹴ったりだわ。
「踏んだり蹴ったり」の例文
- 先週は不運が続いて、踏んだり蹴ったりな1週間だった。
- 踏んだり蹴ったりで悪い事ばかり続くと、嫌になる。
- ただでさえ踏んだり蹴ったりな状況なのに、また何か悲報ですか。