「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず
【読み方】
おうむよくいえどもひちょうをはなれず
【意味】
口先だけで礼を欠くのは鳥と同じレベルだということ。
たとえば、おおきな話をしても実際に行動しない人を揶揄する言葉やな。これは、「行動が大事」ってことを教えてくれる言葉やね。
【語源由来】
鸚鵡が人の言葉を話せても、鳥は鳥だということから。
【出典】
「礼記」
「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」の解説
「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」は、そのまま翻訳すると「オウムは上手く話すことができますが、それでも飛ぶ鳥ではありません」という意味です。この言葉は、中国の古典「礼記」の一部、曲礼上から来ています。
この故事は、言葉や理論だけで実際の行動や結果が伴わない人を批判する意味があります。鸚鵡は人間の言葉を模倣して話すことができますが、それがただの模倣であるという事実は変わりません。言葉だけでなく行動も必要であり、見た目だけでなく本質も大切であるということを示しています。
つまり、「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」は、「言葉だけうまく話せる者が、本当の力量を持っているとは限らない」という教訓を示しています。口先だけでなく、行動と結果が重要であるということを忘れないようにしましょう。
「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」の使い方
「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」の例文
- 口から先に生まれたように口が達者だが、行動が伴わない彼は鸚鵡能く言えども飛鳥を離れずだ。
- 口約束するだけでいつも守らないなんて、鸚鵡能く言えども飛鳥を離れずだ。というか鳥以下だ。
- 口先ばかりで何もしない社長は鸚鵡能く言えども飛鳥を離れずだから、解職を求める。
- やるやる言いながらやらないなんてやるやる詐欺だ。鸚鵡能く言えども飛鳥を離れずで軽蔑に値する。
- 口先では調子いいことをいいながら行動に移さない君は礼を欠き、鸚鵡能く言えども飛鳥を離れずです。
これは、口先だけが達者で、それに実際の行動が伴わない人を指すたとえだよ。