【ことわざ】
寸鉄人を刺す
【読み方】
すんてつひとをさす
【意味】
短く鋭いことばで、人の急所をぐさりと突くこと。
【語源・由来】
出典は「鶴林玉露(かくりんぎょくろ)」です。中国南宋の随筆で地集一の殺人手段より生じたことばで、もともとは小さい刃物で人を殺すということ。
【英語訳】
The tongue is not steel,yet it cuts.
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「寸鉄人を刺す」の使い方

ともちゃん。最近太った?

寸鉄人を刺す。デリカシーのかけらもない。

テツとかデカシリとか。なにいってるのかわからない。

デカシリじゃなくてデリカシーよ。フン。
「寸鉄人を刺す」の例文
- 小学生の時に先生に言われた言葉は、寸鉄人を刺すというように今でも私の人生の大きく影響しています。
- プレゼンは長すぎるのは当然良くないが、短くすればいいというものでもない、相手にインパクトを与える、寸鉄人を刺すようなフレーズが必要です。
- 自分は良かれと思って周りの意見も聞かずにがむしゃらに突進していましたが、友人の寸鉄人を刺す一言がいい助言となりました。
- 寸鉄人を刺す、まさに要点をついた厳しいご指摘をいただきました。
まとめ
ある時に、「あの時の話はよく覚えてます。グサッときましたよ。」と言われたことがあります。言われた本人が全く覚えていないことに大変申し訳ないことをしたと思いました。相手のことを真剣に思って話したのであればきっと覚えているはずです。人間とはいいかげんなもので、その人のために、会社のため考え抜いて発言した内容は覚えていますが、思いつきや一時の感情的な自分の発言は全く覚えていないものです。良いアドバイスになったものであればいいのですが、これまでどれだけの人の心を傷つけたのでしょうか。反省しても手遅れです。寸鉄人を刺すとは意識して言葉を選ぶより、なにげない一言にあるのかもしれません。